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まどかさん・・もg姉と対等の位置にいる…らしい。まどか姐とも呼ばれている。 1回目の24時間ラジオに凸&レスでオール出演。 名前 コメント
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元スレ まどか「マスクドライダーシステム?」 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300293536/ まどか「マスクドライダーシステム?」 1 まどか「マスクドライダーシステム?」 2 まどか「マスクドライダーシステム?」 3 まどか「マスクドライダーシステム?」 4 まどか「マスクドライダーシステム?」 5 まどか「マスクドライダーシステム?」 6 まどか「マスクドライダーシステム?」 7 コメント欄です 感想や応援メッセージなどをお気軽にどうぞ(無名コメントも可能です) なお、過度な展開予想や要望はご遠慮ください。コメント同士の会話もお控え願います。 名前 コメント
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~翌日の病院~ さやか「…え?」 さやか「恭介…退院してたんですか?」 呆然とした顔で尋ねる 看護師「そうよ?」 看護師「おかしいわね…連絡されなかったの?」 さやか「…」 さやか「あ、ありがとうございました!」 タタタッ 逃げるように病室を後にするさやか 看護師「あら…行っちゃった」 …………………………………… さやか(…結局ここまで来ちゃった…) 恭介の家を見上げるさやか さやか(なんで恭介…あたしに何も言わずに退院したんだろ…) さやか(もしかして…) さやか(嫌われちゃった…?) 一気に顔が青ざめる さやか(そんな…そんな…!) さやか(ちゃんと謝ろう…それから…) さやか(あたしの気持ち…ちゃんと伝えよう…) ピンポーン 決意を固め、呼び鈴を鳴らす さやか「…」 シーン… さやか「…あれ?留守かな?」 さやか「なんだよ~…せっかく人が一大決心したのに…」 さやか「…」イライラ… さやか「…帰ろう」 さやかが来た道を戻り始める 杏子「よう!」 さやか「なっ…!アンタは!!」バッ ソウルジェムを手に取り、警戒する 杏子「そう身構えるなよ~今日は戦いに来たんじゃないんだからさ」 さやか「…むぅ」 険しい顔でなおも警戒する 杏子「ふ~ん…」ジーッ さやか「な、なによ…?」 杏子「あれがアンタの想い人ってヤツの家かい?」 さやか「!! な、なんで…!」カアァ… 杏子「ははは!赤くなってら!やっぱりそうなんだな!」 さやか「なっ!?こ、この…!」 杏子「キュウべえから色々聞いたよ…」 杏子「しっかし…なぁ…?」 呆れた表情でさやかを見る さやか「な、なによ…」 杏子「一銭の得にもなりゃしないのにねぇ?」 杏子「アンタもマミもなーんで人助けなんかやってんだか」 さやか「ほっといてよ…」イライラ… 杏子「惚れた男をものにしたいんだろ?」 杏子「…まぁその…なんだ」 杏子「えっと…」 さやか「…何?」イライラ… 杏子「そ、相談に乗ってやってもいいぜ!」 杏子(なにやってんだアタシ…ただ頑張れって言いたいだけなのにな…) さやか「はぁ?なんでアンタが?」 杏子「い、いや別に…」 さやか「余計なお世話よ…ほっといて」 杏子「!!」カチン! 苛立ったさやかの言葉に反応する 杏子「はん!何だよ!」 杏子「どーせアタシが仕掛けた時みたいにビビってんだろ!?」 さやか「…」ピクッ 杏子「くっだらねえ!」 杏子「どうせなら両手両足潰してアンタ無しじゃ生きられなくしてやれよ!」 さやか「!!!」 杏子「そうすりゃ身も心もアンタの…あっ」 杏子(やべ…言い過ぎた…) 自分の言い放った言葉を後悔する杏子 杏子「わ、悪い…言い過ぎ…」 バキィッ! 杏子「ッつぅ…!」ドシャッ 謝る前にさやかの右拳に殴り飛ばされる さやか「ふざけんな!!バカ!!」 さやか「アンタ何なの!?」 杏子「お…おい悪かったって…」 さやか「余計なことすんな!!」 杏子の謝罪は激情したさやかには届かない さやか「うざったいのよアンタは!!」 杏子「!!」ピクッ …………………………………… 杏子「ッつぅ…!」ドシャッ 謝る前にさやかの右拳に殴り飛ばされる さやか「ふざけんな!!バカ!!」 さやか「アンタ何なの!?」 杏子「お…おい悪かったって…」 さやか「余計なことすんな!!」 杏子の謝罪は激情したさやかには届かない さやか「うざったいのよアンタは!!」 杏子「!!」ピクッ …………………………………… 杏子「ッつぅ…!」ドシャッ 謝る前にさやかの右拳に殴り飛ばされる さやか「ふざけんな!!バカ!!」 さやか「アンタ何なの!?」 杏子「お…おい悪かったって…」 さやか「余計なことすんな!!」 杏子の謝罪は激情したさやかには届かない さやか「うざったいのよアンタは!!」 杏子「!!」ピクッ …………………………………… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『…せっかく…せっかく…』 『私の教義を聞いてくれる人が現れたと思ったのに…』 杏子『あ、アタシは喜んでもらいたくて…』 『うるさい!!』 杏子『ひ…』ビクッ 『余計なことして…!』バチーン! 男が杏子に平手打ちを喰らわす 『奇跡ぃ…魔法…!?ふざけるなぁ!!』バシバシッ 杏子『い、痛いっ!痛いよ!!』 『鬱陶しいんだよお前はぁああ!!!』 バキィッ! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 杏子「…お父さん?」 杏子「お母さん…?」 杏子「なんで…なんで…!」 杏子「…」 杏子「アタシ…の…アタシのせいで…」 杏子「あ、あ…あああああ…!!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ …………………………………… 過去の凄惨な光景がフラッシュバックする 杏子「おい…もういっぺん言ってみろ…」ユラッ さやか「聞こえなかったの!?」 さやか「ウザいって言ってんのよ!!」 杏子「…」シューン 変身し、さやかを睨みつける さやか「や、やる気!?」バッ 杏子「アタシは…」 杏子「アンタを…」 ブンッ 杏子「ぶっ殺す!!」ジャキン …………………………………… まどか「遅くなっちゃった…」タタタッ まどか「さやかちゃんも仁美ちゃんも…早く帰っちゃうんだもん…」 まどか「もうすっかり暗いや…早く帰らないと!」 まどか「たしかこっちに近道が…」タタタッ 裏路地に入っていくまどか ガンッ ガキンッ! ズバッ まどか「…?」 まどか「なんの音…?」 音のする方へと向かう 杏子「そぉらっ!!」ブンッ ズバッ! さやか「あっ!?がぁっ!!」ブシュッ 杏子の槍がさやかの胸元を深く斬り裂く さやか「うっ…あっ…!」 杏子「へへっ!全治三ヶ月ってところか…」 まどか「…!?」 まどか「さ、さやかちゃんっ!?」 さやか「!…まど…か…」 杏子「…誰かと思えば…契約もしてないヤツか」 まどか「や、やめてぇっ!!」ダッ さやかのもとへ駆け出そうとするまどか さやか「来ないでっ!!」 まどか「!!」ザッ しかしさやかの一声に足が止まる さやか「こいつは…こいつだけはあたしが…!!」 杏子「ふん…!続きやんのか?」 さやか「当たり前…でしょ…っ!!」ググッ 苦痛に耐えて立ち上がり、剣を構える 杏子「いいぜ…もう立てなくしてやらぁ!」 さやか「やってみろーっ!!」 ガキンッ! まどか「そ、そんな…」 まどか「どうしよう…どうしよう…」 まどか「このままじゃ…さやかちゃんが…!」 QB「簡単なことだよ」トテテ まどか「! キュウべえ!?」 物陰からキュウべえが現れる QB「彼女達を止めたいんだろう?」 まどか「う、うん」 QB「じゃあ僕と契約すればいいんだよ!」 まどか「…!」 QB「大丈夫!君なら彼女達二人を相手にしても戦えるよ!」 まどか「わ、わたしは…」 杏子『それじゃアタシ達…ゾンビにされたようなモンじゃないか!!』 まどか「!!」 杏子の言葉が頭を過る QB「どうしたの?さぁ早く!」 まどか「あ…」 ズバッ!! さやか「うあっ!?」ガクッ 杏子「どうだ…もう立てねぇだろ!」 さやか「く…くぅっ…!」キッ 杏子を睨みつけるさやか 杏子「そろそろトドメを刺してやるよぉ!!」ジャキッ まどか「!! きゅ、キュウべえ!わたし契約…」 ガシャン QB「…ん?」 杏子「ッ…なんっ…だ!?」 槍を落とし、頭を押さえる杏子 まどか「え…?」 さやか「…?」 『やめるんだ』 杏子「なんだ…!?頭に直接声が…?」 『憎しみと怒りの感情に流されてはいけない』 杏子「んだよ!なんなんだよ!?」 『そのままではいつか自分の身をも滅ぼしてしまうぞ…!』 杏子「ぐっ…だ、黙れ…黙れよぉっ!!」 杏子「!…こいつか…っ!?」ガッ 『…!!』 懐の青い輝石を投げ捨てる 杏子「はぁっ…はぁっ…ちくしょう!」 QB「なんだ…?なにが…起きているんだ?」 杏子「くそっ…アタシは…」 さやか「!…」ダッ 杏子「な…こ、コイツっ!!」バッ 起き上がり、斬りかかって来たさやかに反撃する ザシュ ザシュッ! さやか「ぶっ…はっ…」ドサッ 杏子「ぐっ…完全に…油断…したっ…!」 お互いに体に刃を受けるが、先に倒れたのはさやかだった 杏子「だが…これで…!」ジャキ まどか「!!」 ダダダッ! ムサシ「杏子ちゃん!!」 杏子「な…!?」 二人の間に割り込んでくるムサシ 杏子「お前…なんでここに!?」 ムサシ「呼ばれた…気がしたからかな?」 杏子「訳分かんねーことを…!」 杏子「そこどけよっ!!」ジャキン 立ちはだかるムサシに槍を向ける ムサシ「杏子ちゃん…もうこんなことはやめるんだ!」 ムサシ「君は本当は優しい心を持っているんだろ!?」 杏子「うるせーな!」 杏子「あの変な声といいお前といい…なんだってんだよ…」 杏子「アタシにそんなもんあるわけねーだろっ!!」 ムサシ「嘘だ!君はこの世界に飛ばされて来た僕に優しくしてくれた!」 まどか(飛ばされて…きた?) ムサシ「そういう心があるからこれを渡してくれたんだろ!?」バサッ 杏子の毛布を見せつけるムサシ 杏子「あ!それは…!」 ムサシ「何があったかは知らない!だけどもういいだろう!?」 杏子「うるさいっ!!」 杏子「アンタなんかに…アタシの何がわかんだよーっ!!!」ブンッ まどか「あっ…!!」 ムサシに向けて槍を投げつける ズパッ! さやか「!!…」 ムサシ「…」ポタポタ… 杏子「な…」 ムサシの肩が杏子の槍で斬り裂かれ、血が滴る 杏子「なんで…!」 杏子「なんで避けねーんだよ!!?」 ムサシ「ぐっ…」 ムサシ「君と…話し合いたかったから…」スッ 杏子に手を差し出す ムサシ「君の優しさを…信じてみないか?」 杏子「!!」 タタタッ… ほむら「何が起こってるの…?」 まどか「!…ほむらちゃん」 QB「…」ササッ その場から逃げだすキュウべえ ほむら「と、とにかく…」カチッ ササッ ほむら(停止解除…)カチッ さやか「うくっ…」ドサッ まどか「!?…さやかちゃん!」 時を止めた隙にさやかを回収する 杏子「な、なにっ!?」 ムサシ「消え…た…?」ポタポタ… 突然の出来事に困惑する二人 ほむら「鹿目まどか…あなたは美樹さやかを連れてここから離れなさい」 まどか「う、うん!さやかちゃん!行こ?」スッ さやか「くぅ…っ」 さやかに肩を貸して歩き出す ほむら(さて…) ほむら(問題はあの二人ね…) ムサシ「…」 杏子「…ちっ」クルッ 踵を返す杏子 杏子「今日は…帰る…」 ムサシ「そう…」 杏子「…」 杏子「…おい!」 ムサシ「え…?」 ヒュッ パシッ ムサシ「これは…」 ムサシの手に、輝石が戻る 杏子「…それは…その」 ムサシ「…ありがとう、君が持っていてくれたんだね」 杏子「!!…ッ」 タタタッ… ムサシ「…」グッ 杏子が走り去った後、輝石を握りしめるムサシ ほむら(…行ったわね) ほむら(しかし…彼はいったい…?) スタスタ… ほむら「ねぇ、あなたは…」 ムサシ「…」フラッ ドサッ 声を掛けた瞬間、倒れこむ ほむら「な…!?」 ほむら「ちょ、ちょっと!?」 ほむら「…」 ほむら「…気絶した…?」 …………………………………… さやか「っつ…う…」フラフラ まどか「さやかちゃん…もう少しで家だよ…」 まどか「頑張って…!」 さやかに肩を貸し、歩き続ける まどか「あっ!ここだよ!」 まどか「この公園の中突っ切ったら早いんだよ!」 さやか「…ありがと」 さやか「もう一人で歩けるからさ」グイッ まどかから手を離し、一人で歩く まどか「う、うんじゃあこっち…」 まどか「…!」 公園の入り口で立ち止まる まどか「あ…」 さやか「…まどか?」 クルッ まどか「や、やっぱりあっちから帰ろう!?」 さやか「は?」 突然の提案に顔をしかめる まどか「だ、だってもう真っ暗だしさ!」 まどか「人通りの多いとこ通った方がいいよ!ね?」 グイグイ さやか「ちょ…何よ急に…」 さやか「大丈夫だって。こっちの方が早いんならいいでしょ」スタスタ まどかの制止を振り切り、公園の中へ行く まどか「あっ!待っ…」 さやか「…!」ピタッ ある一点に目をやり、立ち止まる 仁美「上條さん…」 恭介「…」 さやかの視線の先には公園のベンチで抱き合う二人 さやか「…」 まどか「…さ、さやかちゃ…」 さやか「まどか」 まどか「!…な、なに?」ビクッ さやか「…早く…帰ろう」 まどか「…う、うん」 スタスタ… 逃げるように公園から出ていく二人 ~ほむホーム~ ムサシ「…」 ほむら(結局連れて帰って来てしまったわ…)ズルズル ???「やぁ、お帰りほむら」 ほむら「いいところに来たわ…」 歳の離れた青年が出迎える ???「…その人は?」 ほむら「彼、酷い怪我を負ってるのよ」 ほむら「あなた元レスキュー隊員でしょ?なんとかしなさい」 ???「わ、わかった!応急処置くらいなら…」 …………………………………… ???「…これで血は止まったよ」 ???「あとは安静にしておいてもらおう」 ほむら「ご苦労さま」 ???「それにしても倒れてたところを助けてもらった…なんて」 ???「僕がここに来た時と同じだね!」 ほむら「…」ギロリ 青年を睨みつける ???「と、とにかく包帯の交換とか必要な時は僕がやっておくよ!」 ???「君はもう休んだら?」 ほむら「…助かるわ、孤門」 孤門「お安い御用さ…お休み」 ~翌日の学校~ 女1「ねぇ知ってる?退院した上條と仁美のこと!」 女2「知ってる知ってる!入院中に何度もお見舞いしてたんでしょ?」 女3「なんでも音楽の趣味が合った~とかで仲良くなってたんだっけ?」 女1「仁美のやつも上手くやったもんだね~」 女2「ていうか結構前に告白してたみたいだよ?」 女3「え?マジ?」 仁美「さやかさん…その…」 さやか「…」 申し訳なさそうな顔で話しかける仁美 さやか「…はは」 さやか「いーのいーの!なんで仁美が申し訳なさそうにすんのさ?」 仁美「…」 さやか「いや~恭介も見る目あるね~!」 さやか「…二人ならお似合いだよ!」 仁美「その…私…」 いつもの笑顔で答えるさやか さやか「じゃーね!仁美!…まどか帰ろ?」 まどか「…うん」 ガララッ 女1「なんかアイツ無理してね?」 女2「さぁ?」 ほむら(…) さやか「…」スタスタ まどか「…」スタスタ 廊下を早足で歩く二人 まどか「あ、あの…さやかちゃん…」 さやか「ん~?」 まどか「わ、わたしは…ちゃんと…本当の気持ちを言った方が…」 さやか「…!」ピクッ まどかの言葉を聞き、立ち止まる さやか「……な…よ」ボソッ まどか「え?」 さやか「言えないよ…!そんなの…」 さやか「だってあたし…ゾンビだし…」 まどか「…!!」 さやか「それに…あたし思っちゃったんだ…」 まどか「…?」 さやか「仁美と恭介が付き合ってるって知ってさ…」 さやか「あの時…魔女に襲われてた仁美を…」 さやか「助けなきゃよかった…ってさ」 さやか「ほんの一瞬だけ…思ったの」 まどか「さやかちゃん…」 さやか「あたし…こんなだから…」 さやか「心も…体も…最低だから…」 さやか「こんなあたしが…好きです…なんて…言えない…」 さやか「…言えないよぉっ…」ポロポロ さやか「へへ…まどか」 さやか「仁美に恭介…とられちゃった…」 さやか「うっ…ひっ…く…」ポロポロ さやか「もう…あたし…なんにもない…よ…」 まどか「…」 ミライ(さやかちゃん…) …………………………………… 魔女『フゥゥウ…』 ???『ふふ…準備はいいか?』 QB『…これは本当に魔女に効果があるのかい?』 目の前に魔女がいるにもかかわらず、テレパシーで会話するキュウべえ ???『問題ない…これをヤツに寄生させるのだ』 QB『やれやれ…魔女の強化なんて出来るのかい?』 ???『それだけが目的ではないがな』 QB『…それじゃいくよ』 シュゥゥゥウウ… 魔女『…!?』 キュウべえの体から放たれた黒い霧のようなものが魔女の体に入り込む …………………………………… バンッ! ズバッ! ドチャッ さやか「だぁあああっ!!」ブンッ 使い魔『ギ…!』ズバ 使い魔を剣で斬り裂く マミ「美樹さん!前に出過ぎよ!一旦退いて!!」 さやか「…!」 さやか「アイツで最後だ…!!」ダッ まどか「さやかちゃん…!?」 マミ「な…!?」 マミの言葉を無視し、使い魔に突っ込むさやか さやか「はあっ!!」 ドシュッ …………………………………… マミ「…美樹さん」 さやか「…なんですか」 マミ「どうして…あんな無茶するの?」 険しい表情でさやかを問い詰める さやか「別に…なんでもないですよ…」 マミ「あ、あなたねぇ…!」 さやか「だって…余裕が無いならさっさと突っ込んで倒した方がいいでしょ…」 まどか「さやかちゃん…マミさんは心配して…」 マミ「…いいわ鹿目さん」スッ まどかの言葉を遮る まどか「で、でも」 マミ「…二人とも今日は帰りなさい?」 さやか「…!」 マミ「これ以上無茶するのは許さないわよ?」 マミ「美樹さん…聞こえた?」 まどか「さやかちゃん…そうしようよ…」 さやか「…」コクリ 黙ってうなずく マミ「はい!よろしい!」 マミ「私はもう少し近くの魔女の反応を追ってみるわ」 マミ「気をつけて帰るのよ?」 タッタッタッ… まどか(…マミさんも無理してる) スタスタ… まどか「あの…さやかちゃん…」 まどか「もう…やめようよ…」 さやか「…」 さやか「ほっといてよ…」 さやか「あたしはゾンビなんだから…大丈夫だよこのくらい」 まどか「で、でも」 さやか「…ふん」 さやか「それより…近くに一匹魔女がいるね…マミさんが追っかけたのとは別のヤツだ」 タタタッ 反応のする方へ走りだすさやか まどか「!! 待って!」 さやか「…どいてよ」 まどか「だ、駄目だよ!危ないよ!」 さやかの前に立ち塞がる まどか「マミさんと約束したじゃない!」 まどか「それに…もうあんな危ない戦い方は…」 さやか「関係ないでしょ…先に帰れば?」スッ まどかの横を通り過ぎるさやか まどか「そ、そんな…」 まどか「私もマミさんもさやかちゃんの為に言って…」 さやか「…あたしの為にって何?」 さやか「魔女を殺すことしか生きる意味のない石ころゾンビのあたしにっ!!」 さやか「なにが為になるっていうのさ!?」 まどか「わ…わたしはさやかちゃんに傷ついてほしくなくて…」 さやか「じゃあアンタが戦えばいいじゃんか!!」 まどか「!!」 さやか「同じ立場に立ってもないのにいちいち口出ししないでよ!!」 さやか「あたしのこと想ってんなら契約しなよ!?」 まどか「あ…あ…っ」 さやか「出来ないよね?出来るわけないよねぇ!?」 さやか「ただの同情で人間やめれるわけないもんねぇ!!」ダッ 魔女の元へと走る まどか「ま…待って…」 まどか「待ってよぉ…っ!」ポロポロ タッタッタッ 涙を流し、その後を追う ~結界内部~ 魔女『フゥウ…』 さやか「…コイツかぁ!」シューン 変身し、全身に髪のような触手を持つ魔女に飛びかかる 魔女『…フン』 ヒュヒュン! さやか「どこ狙ってんのさ!!」ダッ さやかに避けられた触手は地面に突き刺さる ドバンッ! さやか「な…!?」 まどか「あ、危な…」 地面から触手が飛び出し、空中のさやかを狙う ズバババッ! さやか「あ…」 まどか「あの人は…!」 杏子「…見ちゃいられねぇな」 槍で触手を斬り落とす さやか「…なんの用?」 杏子「…いんや、厳しそうだったから加勢してやろうと」 さやか「いらない」 杏子「だけどアンタ…」 さやか「うっさい!!邪魔だからあっち行けっ!!」 杏子「…ああそうかい」シューン 変身を解除する さやか「…ふんっ!!」ダッ 魔女『フゥ…!』 ヒュンヒュン まどか「え…!?」 杏子「な…!アイツまさか!」 ザクザクザクッ! さやか「ぐ…おあああああっ!!」ダダダッ 触手を避けず、突っ込んでいくさやか まどか「さやかちゃんっ!!?」 杏子「…馬鹿野郎が」 さやか「喰らえぇええええっ!!」 ドシュッ! 魔女『…』 魔女の体に剣を突き立てる 魔女『フ…フフヒ』 さやか「コイツっ…早く死ね…!!」グリグリッ メキメキッ 魔女『フゥ…ゥウ』シュルシュル さやか「!…な…な!?」 少しずつ巨大化する魔女 まどか「魔女が…大きくなってる!?」 杏子「…違うな」 杏子「あの魔女…大量の触手を全身に纏ってやがるんだ」 杏子「本当にでかくなったわけじゃない…本体はその内側だ」 杏子「あれじゃロクに攻撃が通らねぇぞ…!」 さやか「け、剣が抜けな…!?」グッグッ 魔女『フヒャッ!!』ヒュン! ドシュッ! さやか「うあがぁっ!!?」 ザクザクザクッ! さやか「あ…ぎ…!」ボタボタ 魔女『フゥウ…』 四肢を串刺しにされ、宙づりにされるさやか まどか「ひっ…やめて…やめてぇ!!」 杏子「…ひでえな」 魔女『フゥウン…』 シュッ! さやか「あ…!!」 身動きのできないさやかに触手が放たれる 杏子「!! まずいっ!あの位置は!」 ドブシュッ!! さやか「ご…ふぅっ…」ビチャッ 魔女『フヒ…』 魔女の触手はさやかの腹のソウルジェムを掠め、貫通する 杏子「あ、あのやろう…!」グッ ソウルジェムを握りしめる杏子 まどか「やだ…いやだ…!さやかちゃん…!」 魔女『フゥッ!!』 ヒュン! まどか「ああっ!!?」 杏子「間に合わねぇ…!!」 ガシィッ! 魔女『!?』 さやか「…う…あ…?」 突然現れた巨大な手が触手を掴み取る まどか「あ…!」 杏子「な…なんだ…コイツ…!?」 メビウス『間に合った…!探すのに苦労したよ』ググッ まどか「…先生っ!!」 ブチブチッ さやか「っつ…うぅ…!」 メビウス『…』スッ ドサッ まどか「さやかちゃん…っ!しっかりして!!」 さやか「う…」 触手を引きちぎり、退避させる メビウス『…後は僕に任せて!』クルッ 魔女『フゥ…』 メビウス「セアッ!」 メビウス「シャッ!」バシュバシュッ スパッ! メビュームスラッシュで触手を切断する 魔女『…』ヒュンヒュン メビウス「ハッ!」キュイン バチッ! まどか「先生…!頑張って!」 杏子「…」 杏子(あの触手…斬ったそばから別の触手が…) メビウス「ハァアアアアッ!!」ズンズンズンッ 魔女『フヒ…!』 メビウス「セァァアアアッ!!」 バシュウン! 魔女『!!』ドガァン 触手を跳ね除けてライトニングカウンターゼロを放つ メビウス『どうだ!?』 魔女『…』ムクッ メビウス『…!?効いていない…!』 まどか「な、なんで!?ちゃんと当たったのに…」 杏子「あの触手が防御してやがるんだ!」 杏子「全部なんとかしねぇとダメージも与えられない!」 まどか「そんな…!」 まどか「斬っても斬っても新しいのが出てくるんだよ…!?」 まどか「どうすれば…!」 杏子「アタシに聞くな!」 魔女『…ヒヒ』シュルシュル メビウス「…」 メビウス(攻防一体の触手…あれをまとめてなんとかするには…) メビウス(…やるしかない!) 魔女『ヒャッ!』 ヒュン! メビウスに束ねられた触手が迫る 杏子「危ねぇ!避けろ!」 まどか「先生!」 メビウス「…」スッ 避けようとせず、防御の構えをとる バシィッ! メビウス「グッ!」 まどか「…え?」 杏子「おい!?何やってんだ!避けろよ!」 魔女『フヒャアアア!!!』ヒュヒュヒュッ バシバシッ! メビウス「グ…ゥウ…!」 バシッ!バチィッ!ドガッ! 一方的に魔女の攻撃を受けるメビウス まどか「ひ…酷い!」 まどか「このままじゃ先生も…!」 杏子「…」 戦いを見守る二人 まどか「なんで…!?なんでバリアーも使わないの!?」 杏子「…」 杏子(まさかアイツ…誘ってるのか?) メビウス「…ウゥ」 魔女『キ…』イライラ 魔女『フヒャァ!!』 メビウス「!!」 メビウス(来る!) シュルルルッ 魔女『フヒ…!』 業を煮やした魔女が止めを刺そうと全身の触手を一本に束ね、巨大な鞭にする まどか「あ!!」 メビウス「ハァア…」キィイイン… 魔女『フヒャァーッ!!』ブンッ メビウス「セアッ!」ヒュン ズバッ!! 魔女「!!?」 左腕から展開したメビュームブレードが巨大な鞭を斬り落とした まどか「や、やった!」 杏子「これでアイツは裸同然だ!やっちまえ!」 魔女『ヒ…』 メビウス「…ハッ!」シュウン シュォオオ ブレスのエネルギーを開放し、集束させる メビウス「セァアアーーッ!!!」バシュゥウン! 魔女『!!!』 ドガァアアアアン… 杏子「よし!」 まどか「よかった…先生…」 シュォオオ… まどか「え…?」 まどか「なに…?いまの…?」 メビュームシュートの爆煙の中を見つめる まどか「…?」 まどか「気のせいかな?」ゴシゴシ さやか「…っつ」 まどか「!! さやかちゃん!目が覚めたんだね!?」 さやか「あ…まどか…?」 杏子「もう傷が治り始めてる…?」 杏子「これがコイツの能力か…」 さやか「…?」 さやか「先生…は…?」 まどか「えっ?」クルッ 杏子「あれ?さっきまでそこにドーンと…」 タッタッタッ… ミライ「お~い!」 まどか「あ!いた!先生!」 煙の向こうからミライが走り寄ってくる さやか「…!」 まどか「っ…先生そのケガ…!?」 ミライ「ふぅっ…よかった…」 杏子「よかったって…あ、アンタ自分がボロボロじゃないか!」 着ている服は所々破れ、頭からは血が垂れている さやか「…なんで…」 まどか「せ、先生…その傷…私達のせいで…」 ミライ「…大丈夫」 ミライ「大事な君達を守るためだからね、これくらいへっちゃらだよ!」ナデナデ 笑顔を作り、まどかの頭を撫でる まどか「…あ…うぅ…」グスッ ミライ「…さやかちゃん?」 さやか「…」 さやかに向き直り、語りかける ミライ「辛いことがあったのは…知ってる」スッ 彼女の目線に合わせ、屈む さやか「…」 ミライ「でもね?」 ミライ「その辛いことを一人で背負いこんじゃ駄目だ」 ミライ「悲しみや憎しみに身を任せて行動するよりも…」 ミライ「大切な人と助け合う道を探した方が…いいと思うなぁ」 杏子「…」 さやか「!…」 さやか「…」コクッ 静かに頷く ミライ「…よし!じゃあ今言った言葉を忘れないように!」ピッ さやか「…?」 ミライ「指きりだよ!ほら手出して!」 さやか「あ…」ピッ お互いの小指を組ませる ミライ「ゆーびきーりげーんまん…っと!」 ミライ「約束だよ!」 さやか「…」 さやか「あは…は」 さやか「今日は…もう帰ります」 ミライ「そっか…でもフラフラだよ?なんなら僕が…」 まどか「あ、あの!わたしが…!」 ドクン… さやか「…」ニコ さやか「大丈夫!…一人で帰れるからさ」 スタスタ… まどか「あ…行っちゃった…」 ミライ「…」 杏子「アンタが噂のイレギュラーってやつだね…」 杏子「しかしまさか巨人に変身するとはねぇ…?」 ミライ「?」 まどか「あ!あ、あの!」 杏子「ん…?どした?」 まどか「今日は…ありがとう」 杏子「…へへっ!いいよ別に…えーと」 まどか「鹿目まどか!」 杏子「まどか…か!アタシは佐倉杏子!」 杏子「じゃあな!アタシも帰るわ」 まどか「うん!バイバイ!」 杏子(さーて…アイツを追っかけますか) まどか「…あっ!」 ミライ「?…どうしたの」 まどか「マミさんが…マミさんが一人で別の魔女のところに…!」 ミライ「…ひょっとしてここから近いもう一つの結界?」 まどか「は…はい!マミさん一人じゃ…」 ミライ「それなら大丈夫!そっちにはジャック兄さん達が行ったからさ」 まどか「! よ、よかったぁ…」 ミライ「僕は今からそっちと合流するけど君は…」 まどか「…」ソワソワ ミライ「…」 ミライ「彼女を追ってあげなよ!」 まどか「!!…はいっ!」 タッタッタッ… ~電車内~ ガタンゴトン…ガタンゴトン… さやか「…」 ショウ「だからァ~稼がせた金はちゃ~んと貢がせねぇとさ?」 ホスト「それですよそれ!油断してっとすぐ籍入れたいとか抜かしやがる!」 ショウ「ちゃ~んと躾けとくんだよそういうヤツは!!」 ホスト「ですよねぇ~!めんどくせぇって~の!!」 ショウ「あ~あ、そろそろ今の女も捨て時かねェ?」 ホスト「さっすがショウさん!」 さやか「…ねぇ」 ショウ「…あ?なんだコイツ」 ホスト「知りませんよ?」 さやか「その女の人、アンタの為を想ってやってくれてたんでしょ?」 さやか「なのに捨てちゃうんだ?」ユラッ ショウ「…なに言ってんだコイツ」 ホスト「お譲ちゃん夜更かしはよくないぞ~?」 さやか「…」シューン 変身し、剣を振り上げる ショウ「…な、なんだ!?なにが起こった?」 ホスト「ひぃっ!?」 ミライ『今言った言葉を忘れないように!』 さやか「…!」ピタッ ミライの言葉を思い出し、剣を止める さやか「…」シューン ホスト「…あ、あれ?もとに戻った…?」 さやか(あたし…なに…やってんだろ) さやか(…) さやか(もう…わけわかんない…自分が信じらんない…) さやか(ごめん先生…まどか…) ショウ「おいガキ…!次の駅で降りるよなァ…?」グイッ さやか「…」 …………………………………… ホスト「ガキ!なんとか言ってみろ!」ブンッ バチン! さやか「…ッ!」 ホスト「だんまりかよ…ショウさんコイツどうします~?」 ショウ「さ~て…どうしよっかなァ~!?」 ショウ「生意気なガキにはお仕置きかな~?」 さやか「…」 さやか(…もう…どうでもいい…) スタスタ 杏子「…おい」 ショウ「あ?」 ホスト「え?何?」 ゴンゴンッ! ドサッ さやか「!?…アンタは…」 杏子「気絶させただけだよ…アンタ大丈夫か?」 …………………………………… 杏子「ほら、アメ食うかい?」スッ 杏子「疲れた時には甘いもの…ってマミが言ってたぜ?」 さやか「…ありがと」パク さやか「…」 さやか「…甘い」 杏子「はは!そりゃそうだ!」 駅のベンチに座りながら話す二人 ドクン… さやか「悪いね…迷惑かけた」 杏子「な、なんだよ…らしくないじゃん?」 さやか「はは…」 力無く笑うさやか さやか「なんかさ…訳わかんなくなっちゃった…」 杏子「!?」 さやか「結局アタシは何がしたいのか…とか」 さやか「何を信じればいいのか…とかさ」 さやか「もうよくわかんないや…」 コロン… 杏子「…!!」 さやかの懐から真っ黒なソウルジェムが転がり落ちる 杏子「お前…!これは…!」 さやか「は…はは…は…」 さやか「バカだよね…あたし…」 ピシピシッ… 杏子「待て…待てよ…!」 さやか「でもね…あたしね…」 さやか「ちゃんと…約束…守ったんだ…よ…」 さやか「それだけは…褒めてくれても…いいよね…?」 さやか「…もう…遅い…かな…」 パキーン! …………………………………… タッタッタッ… まどか「あ!いた!」 杏子「…」 走り寄るまどか まどか「結局ついて来ちゃった!」 杏子「…」 俯いたまま黙り込む杏子 まどか「…?」 まどか「杏子ちゃん…?さやかちゃんのソウルジェムは…?」 杏子「!…」 ほむら「美樹さやかのソウルジェムは…魔女を生みだして消滅したわ」スッ 物陰からほむらが現れる まどか「…え?」 まどか「…嘘…だよね…」 ほむら「事実よ…私達魔法少女のソウルジェムに限界まで穢れが溜まれば…」 ほむら「私達はグリーフシードとなり、魔女として生まれ変わる」 まどか「!!」 杏子「ッ…てめぇ!コイツはさやかの…」 ガシッ ほむら「隠していても無駄なのよ…事実は変えられない」 ほむら「私達には…奇跡も魔法も無いのよ」 ほむら「…わざわざ死体を持ってきた以上は扱いに気をつけなさい」 さやかの抜け殻を見つめ、つぶやく 杏子「…く…そ…くそぉ…」 まどか「そん…な…!!そんなのって…!」 まどか「さやかちゃあぁあああああんっ!!」 …………………………………… 杏子「…」 まどか「…」 杏子「…おい」 まどか「…?」 杏子「アンタに話がある…明日な」 杏子「とりあえず一日だけ考える時間が欲しい…」 まどか「…」 まどか「…わかった」 杏子「…コイツはアタシが預かるよ…じゃあな」 さやかの抜け殻を担ぎ上げ、立ち去る ~翌日の放課後~ 女1「今日なんで先生休みだったんだろうね~?」 女2「さぁ?さやかも休みみたいだけど…」 まどか「…」 ガララッ マミ「鹿目さん?美樹さん?」 まどか「!…マミさん…」 まどか「無事だったんですね…」 マミ「ええ、郷さん達に助けられて…ね」 マミ「あなたもちゃんと帰れたのね…あら?」 マミ「美樹さんはどうしたの?」 まどか「!!!」 まどか「うっ…うう…ああ…」ポロポロ マミ「ちょ、ちょっと!?鹿目さん!?」 …………………………………… QB『…美樹さやかの魔女…あれにも寄生させるのかい?』 ???『もちろんだ』 QB『メビウスに倒された影の魔女に寄生させてた方は戻って来た?』 ???『ああ、後はコイツと…』 ???『あの場所の魔女だな』 QB『…あそこの魔女が暴れれば…間違いなく結界外にも被害がいくね』 ???『もちろんそれも狙いだ…大量の人間が死ねば…より多くの絶望が集まる』 …………………………………… ~マミホーム~ ハヤタ「それが…真実…」 ダン「暁美ほむらはこの事実を隠していたのか…」 ダイゴ「…よく話してくれたね、まどかちゃん」 まどか「…」 マミ「魔法少女…が…」 郷「気をしっかり持て、マミ!」 北斗「…魔女との戦闘はなるべく俺達がやる」 マミ「は、はい…」 アスカ「そーそ!ソウルジェムに穢れを溜めなきゃいいのさ!」 我夢「そんな簡単な問題では…」 まどか「…それじゃわたし…用事がありますから」 ハヤタ「ああ…辛いことを話させてしまったね」 ダン「気をつけて」 まどか「…はい」 アスカ「あれ?そういえばミライは?」 北斗「昨日の魔女との戦闘で予想外にダメージを受けたようだ…まだ寝込んでいる」 まどか「!!…」 ガチャ バタン! マミ「…」 ダイゴ「…」 ダイゴ「…マミさん?」 マミ「は、はいっ?」 ダイゴ「気晴らしに買い物でも行ってみればどうだい?」 マミ「え…?」 ハヤタ「ああ…少し外の空気を吸ってくるといい」 アスカ「そりゃいいや!ついでになんか美味いものでも…」 北斗「アスカ!!」 アスカ「う…ごめんな、マミさん…」 マミ「…」 マミ「ふふっ…」 マミ「分かりました!じゃあ夕飯の材料でも買いに行ってきます!」 笑顔を取り戻し、外出の支度をする マミ「なにかリクエストはありますか?」 ハヤタ「カレーがいいな」 ダン「俺もそれで構わない」 アスカ「俺も俺も!」 アスカに続いて全員が同意する マミ「分かりました!それじゃあ行ってきます!」 ガチャ バタン! ダン「…強くなったな、彼女」 ハヤタ「まだ会って数週間だけどね」 …………………………………… まどか「…話って?」 杏子「…」 杏子「アンタ…アイツを助けたくないかい?」 まどか「!…できるの!?」 杏子の言葉に食い付くまどか 杏子「はっきり言って…よくわからねぇ」 杏子「でも…アイツに…」 杏子「魔女になったアイツににほんの少しでも…人間としての優しさってのが残ってるなら…」 杏子「アンタの声も届くかもしれないだろ?」 まどか「!!」 杏子「ホントはあの先生さんにも付き合ってもらった方がいいんだけど…」 杏子「あんなの見せられちゃあ…な」 まどか「…」 杏子「…アンタにはアイツに呼びかける役をしてもらいたい」 杏子「アンタはアタシが絶対に守る…でも強制はしないよ」 杏子「これはもう…賭けみたいなもんだからね…」 まどか「…」スッ 手を差し出すまどか 杏子「…!」 まどか「わたし…やる!手伝わせてほしい…!」 杏子「!…」 杏子「へっ…調子狂うなぁもう…」 パシッ まどか「?」 握手の代わりにお菓子を握らせる 杏子「…行くか!」 まどか「う、うん!」 ~同時刻~ タッタッタッ… ほむら「…」 ほむら(今日はまどかと佐倉杏子が美樹さやかを救う計画を実行する日…) ほむら(彼女達がたどり着く前に…先回りしないと…) ほむら(…よし) ほむら(この時間なら十分間に合う!!) ほむら「…まってて…まど…」 ピクッ! ほむら「!!」 ほむら「な…!?」ザッ ほむら「こんなとこから…魔女の反応が…!!?」 ほむら(こんなとこで寄り道している暇は…!) ほむら「…」 ほむら「…」 ほむら「…く」 ほむら「~~~~~~~ッ!!」 ほむら「もうっ!!」 ダダダッ… 建物の中に入っていくほむら ~大型スーパー~ ほむら(近い…強力な魔女の反応が…!!)タタタッ 店内を走り回るほむら ほむら「…こっち!?」ダッ マミ「あら?」 ほむら「…!!」 ほむら(巴マミ…) マミ「暁美さん…あなたも感じてるのね…この近くに…」 ほむら「…」 スタスタ マミ「ちょ、ちょっと!」 マミ「無視しないでよ!協力して探した方が…」 ほむら「…私は急いでるの!!」 ほむら「呑気に買い物カゴ片手に結界探してる人と一緒にしないで…!」 マミ「な…!そんな言い方…」 ゴゴゴゴゴ… ほむら「…!」 マミ「!!」 店内が揺れ始める ゴゴゴゴゴ… ほむら「…地震!?…かなり大きいわ…!」 マミ「!!」ピクッ マミ「暁美さん!アレ!」 ほむら「…!?」 二人の視線の先にはグリーフシード ほむら「まさか…この揺れは魔女の…!」 バキバキッ… ほむら「!…て、天井が…」 マミ「!?…危な…」 ドガガラガラガラ… ~ほむホーム~ ムサシ「…」スースー 孤門「…まだ起きないなぁ」 ほむらの敷いた布団で眠り続けるムサシ 孤門「…そろそろ包帯変え…」 ドクン…! 孤門「!!…これは…」 懐のエボルトラスターが心臓のように鼓動する 孤門「…魔女に反応している…?」 孤門「…!」 ダダダッ 孤門「ほむらが…危ないのか!?」 ガチャッ バタン! ムサシ「…ぐ…?」 ムサシ「ここは…?」 BACKまどか「…ウルトラマン!」 3 NEXT まどか「…ウルトラマン!」 5
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…………………………………… さやか「はぁっ…はぁっ…なんとか逃げ切れたかな」 まどか「…」 さやか「それにしてもなんなのよアレ…何であんなのが…」 未だに現実を直視できないさやか まどか「でも」 さやか「?」 まどか「私のこと、守ってくれた…」 さやか「…うん」 さやか「そうだよね…」 タタタッ マミ「キュウべえ!?」ダッ まどか「わっ!?」 さやか「え?誰?」 突然現れた金髪の少女に驚く二人 マミ「あ…驚かせてごめんなさい。私は巴マミ」 マミ「あの…あなた達がキュウべえを助けてくれたのかしら?」 まどか「は、はい…なんだか虐められてたみたいだったから…」 マミ「そう、ありがとう…まっててキュウべえ、すぐ治してあげるから」キュウーン マミがキュウべえに手を当てると瞬く間に傷が回復する さやか「!!」 まどか「また不思議な能力…」 さやか「あの…あなた達は一体なんなんですか?」 マミ「私は…」 QB「ふぅ!ありがとうマミ、すっかり治ったよ!」 さやか「喋った!?」 QB「まどかも助けてくれてありがとう」 まどか「!…どうして私の名前を?」 QB「…それよりまどか!」 QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 まどか「魔法…少女?」 さやか「なにそれ?」 QB「それはね…」 …………………………………… QB「理解できたかな?じゃあさっそく契約を…」 まどか「ま、まってよ!いきなり契約なんてそんな…」 さやか「それになんか危なそうだし…」 マミ「…じゃあ魔法少女体験コースってことで今度私の戦いを見に来ない?」 マミ「それに考える時間も必要でしょうし…ね、キュウべえ?」 QB「…まぁそのほうがいいだろうね」 さやか「それならいいんじゃない?」 まどか「じゃあ…そうさせてもらおうかな?」 マミ「決まりね。それじゃまた明日学校で会いましょ」 マミ「制服からして私と同じ学校みたいだしね?」スタスタ 二人の前から立ち去るマミ まどか「行っちゃった…」 さやか「なんだか夢みたいな一日だったね…」 まどか「うん…なんだか今日一日驚きっぱなしだよぉ~」 さやか「そういやあのおじいさん無事かな?」 まどか「無我夢中で逃げて来ちゃったけど…きっと大丈夫だよ!」 さやか「うん!そうだよね!」 まどか「あ!それとあの巨人…何だったのかな?」 さやか「さあ?マミさんの話からすると魔法少女じゃない?」 さやか「あの転校生も魔法少女みたいだしさ、仲間だよたぶん」 まどか「そっかあ~」 …………………………………… ほむら「結局逃げられてしまった…」トボトボ 下を向きながら歩くほむら ほむら「いや…落ち込んでる暇はない」 ほむら「次の事態への対策を…」 ハヤタ「そんなに焦ることは無いんじゃないかな?」 ほむら「!!」ビクッ 身構えるほむら ダン「ハヤタから話は聞かせてもらった」 郷「聞くところによると…君も不思議な力を持っているようだね」 北斗「宇宙人…ではなさそうだな」 四人の老人が集まってくる ほむら「!?」 ほむら「…あなた達は何者なの!?」 ほむら(まさか魔法少…いや、ないわね) ハヤタ「僕たちは一度会っているよ。変身したところも見られてたと思ったんだけどなぁ」 ほむら「…!!」 ほむら「あなたは…?」 ハヤタ「…私はウルトラマン」 ハヤタ「地球での名はハヤタだ」 ほむら「宇宙…人…?」 ダン「その通りだ。理解が早くて助かるな」 郷「君の知っている情報を我々に教えてほしい」 ほむら「…」 …………………………………… ダン「なるほど、魔法少女か」 ほむら(さすがに魔女の正体と私の秘密は話せないわね…) 北斗「そのインキュベーターというのがこの町から感じる星人の反応の正体でしょうか?」 ダン「それもあるだろうがこの町からは他の正体不明の力を感じる」 郷「この子の話を聞くと…どうやら第二次性徴期の少女が優先的に契約の対象になるようです」 ハヤタ「よし、我々はなるべくインキュベーターが少女達と契約を結ばないように警戒しよう」 北斗「それと話に出てきた使い魔と魔女の撃退ですね!」 ダン「待て!この人数では出来ることにも限りがある。光の国から増援を…」 ほむら「…」 ほむら「あ、あのっ!」 ダン「…?」 郷「どうしたんだい?」 ほむら「あなた達は…なぜこうも簡単に信じてくれるの?」 ほむら「こんな疑わしい話…普通だったら」 北斗「信じたいという気持に理由はいらない」 ほむら「!」 ハヤタ「それに僕は君の戦いを間近で見せてもらった」 ハヤタ「君の戦い方からは守りたいという気持ちがあふれ出ていたよ」 ほむら「…」 ほむら「あり…がとう…」 ~翌日~ 早乙女「遅刻しちゃう~!」ダダダッ 早乙女「生徒たちの前で遅刻登校なんて絶対にできない!」ダダダッ 早乙女「今日は新任教師が来るって話なのに!」ダダダッ 早乙女「この裏通りをぬけて近道すれば学校なんてすぐ…」ダダダッ ギューン 結界に引きずりこまれる 早乙女「えっ…?」 早乙女「ここ…どこ?」 使い魔『ギイィ!』 早乙女「ひいいっ!」 ガッ ドシャ 使い魔に殴られて吹っ飛ばされる早乙女 早乙女「ううっ…」 ???「はっ!」バシュン 使い魔『ギィ!』ズバッ 止めを刺そうとする使い魔は突然放たれた光の刃に真っ二つにされる ???「もう一匹だ!」ドガガガッ 不意を突かれて戸惑う別の使い魔はあっけなく倒される ???「大丈夫ですか?」 青年が駆け寄り、尋ねる 早乙女「う…」 早乙女「学校に…行かないと…」 ???「学校?」 早乙女「生徒達が…待ってる…」ガクッ ???「!?ちょ、ちょっと!!」 ???「気絶した…病院へ連れて行かないと…」 ???「それにしても…学校って…」 ???「もしかして僕が潜入するところの教師かな…?」 ???「…それより急がないと!」ダッ ~学校~ さやか「まどか!いよいよ今日だね!」 まどか「う、うん…なんか緊張しちゃうな~」 さやか「魔法少女だもんね!なんだかんだ言ってちょっと楽しみだよ!」 ガララッ 教師「はい席に着いて~」 まどか「あれ…?早乙女先生は…?」 教師「早乙女先生はここに来る途中事故にあって入院するそうだ」 まどか「ええっ!?」 教師「幸い命に別状はないらしい」 さやか「そっか…よかったぁ~」 教師「…という訳で今日新しくこの学校に来た新任の先生にこのクラスを任せることになった」 ザワザワ エー ホントニー 教師「はい静かに…それではどうぞ入ってきてください」 ガララッ まどか(男の先生だ) さやか(うわ!なんだあの格好…やべえ…) 仁美(あれは…コスプレですの?) 派手な格好の青年が教室に入ってくる ミライ「今日からしばらくこのクラスを受け持つことになったヒビノ・ミライです!」 ミライ「短い間ですがよろしくお願いします!!」 ミライ(やっぱりここだった…) ~放課後~ 女1「ミライ先生なんでそんな格好なの~?」 女2「どこのブランド?…くるー…がいず?何これ」 ミライ「えーっとこれは…」 男1「おい見ろよコレ!」 男2「なんだこれ!新しい携帯か?」 ミライ「あ!それはメモリーディ…」 ミライ「って駄目だよ!返して!」 大勢の生徒から質問攻めにあい、戸惑うミライ ミライ(80兄さんは凄いなぁ…こんな大勢の子達をいっぺんに相手にしてたんだろうなぁ…) ミライ(…) ミライ(こんな子供たちが狙われているなんて…)ググッ 静かに拳を握りしめる ガララッ マミ「鹿目さ~ん…美樹さ~ん?」コソコソ 扉の隙間からマミが顔を覗かせる さやか「あっ、マミさん!」 まどか「今から行くんですか?」 マミ「ええ、ちょうど近くに魔女の反応があるからそこに行きましょう」 ミライ(…魔女?) ミライ(うーん…とにかく兄さん達と合流しないとな) ミライ(みんなは河原の橋の下に拠点を構えてるらしいけど…) ~河原~ ダン「おい北斗!ちゃんとそっちを支えろ!」 北斗「郷さんがそこのダンボール踏んでるから動けないんですよ!」 郷「まてまて!ここに窓を作るからそっちのダンボールを回してくれ!」 ハヤタ「上手くいかないなぁダンボールハウス…」 北斗「見てないで手伝ってくださいよ!」 河原の橋の下でダンボール相手に格闘する四人 ミライ「すごい!ダンボールハウスだ!」キラキラ 子供のように目を輝かせるミライ …………………………………… ミライ「魔法少女…ですか?」 ゲン「ああ、にわかには信じ難い話だがな」 北斗「お前を学校に潜入させたのは少女達を監視させるためだ」 ミライ「あれ?そういえばウチのクラスに来た子が学校近くの魔女がどうとか…」 ハヤタ「なに!?」 ダン「どうしてそれをもっと早く…」 郷「悔んでる暇はありません!探しに行きましょう!」 ミライ「は、はい!」 大量のダンボールを放置し、駆け出す五人 …………………………………… さやか「ホントにこんなところにいるんですかぁ?」 マミ「ええ…ここよ!この先にいるわ」 まどか「魔法少女は魔女の居場所をある程度察知できるんですね」 マミ「そうよ…あと二人とも聞いて」シューン 変身を完了すると同時に二人に向き直るマミ マミ「ここから先はどんなことが起きるか分からない…」 マミ「私でも守り切れるか分からないわ…危なくなったら逃げて」 険しい表情で告げる さやか「えっ…」 まどか「…」 まどか「…でも私、知りたいんです!みんなを守るために戦う魔法少女がどんなものか」 まどか「私も魔法少女になればみんなのために何か出来るかもしれないから…」 さやか「うん、それにさ」 さやか「いざとなったらマミさんが守ってくれるんですよね?」 マミ「…!」 マミ「ええ!まかせて!」 QB(…マミがあんな顔してるの初めて見たよ) ほむら「…待ちなさい」スタッ 三人の後ろにほむらが現れる まどか「ほむらちゃん!?」 マミ「あら?あなたは…」 QB「!」コソコソ ほむら「三人とも聞いて。ここから先に出る魔女は普通では…」 さやか「あーっ!!転校生!」 さやか「マミさん、コイツですよ!キュウべえ虐めてたの!!」 ほむら「!!」 マミ「そう…それじゃあ少しお仕置きしないとねっ!」 ヒュルルル 拘束魔法でほむらを捕える ほむら「く…うぅ」ギシギシッ マミ「安心して?魔女を倒したらちゃんと解いてあげるから」 ほむら(しまった…前回の時間軸より強力に…) ほむら(これじゃ自力で拘束を解けないっ…) さやか「行こっ!まどか!」タタタッ まどか「うん…いいのかなぁ?」タタタッ ほむら「ま、待って!」ギシギシッ ほむら「誰か…」 …………………………………… マミ(体が軽い…!)バンバンッ マミ(誰かが私を頼ってくれる…もう一人じゃない!)バンッ マミ(もう何も恐くない!) 使い魔の攻撃をかわしつつ攻撃するマミ マミ「決めるわ!ティロ・フィナーレ!」ドォオン! シャルロッテ『!!』ドカ-ン マミ「…よしっ!」 まどか「…」ゾクッ さやか「やった!」 まどか「ふぅっ…」 シャルロッテ『…』ギュルルル シャルロッテの体から黒い蛇のような怪物が現れる マミ「えっ」 まどか「…!!マミさんっ!危ない!」 さやか「ああっ!」 …………………………………… ダン「ここか!?」 ハヤタ「あれは…暁美ほむら!」 拘束され、動けないほむらを見つける ほむら「あ、あなた達は!」 ブチブチッ ミライ「ウチのクラスの子だよね?もしかして君も…」 ほむら(なぜ新任教師が…まさか彼も…) ほむら「いえ…説明は後よ!この奥に魔女が!」 北斗「なに!?」 郷「急ぎましょう!手遅れになるかもしれない!」 …………………………………… シャルロッテ『…』ガバッ マミ(あ…私…) マミ(死ん…) ???「危ねぇ!!」ガシッ マミ「えっ!?」 シャルロッテ『!?』 一つの影がマミを抱え、その場から飛び退く アスカ「へへ…見た~?俺の超ファインプレー!!」 青年が自慢げな顔で言う マミ「あなたは…一体…?」 アスカ「俺?俺はアスカ・シン!」 アスカ「あー…もっとも地球ではウルトラマ…」 シャルロッテ『…』ギュン アスカが話している途中でシャルロッテが口を開けて突っ込んでくる マミ「あっ…!!う、後ろっ!!!」 アスカ「え?」 バクッ ゴクンッ シャルロッテ『…』ペロリ さやか「早っ!!」 まどか「の、飲み込まれちゃったよ!?」 マミ「あ…ああ…」ガクガク ~体内~ アスカ「わああああああ!!!」ゴロゴロ アスカ「くっそおおおおおおおおお!!」ゴロゴロ 胸ポケットからリーフラッシャーを取り出す アスカ「負けるかーーーーっ!!!」バッ 暗い魔女の体内が強烈な光に照らされる シュンッ バシュゥウウン シャルロッテ『!!…!?』ブクブクブク マミ「えっ…?」 まどか「な、なに!?なんか膨らんでるよ!?」 さやか「もしかして…破裂する!?」 シャルロッテ『!!!』 ドバーンッ!! ダイナ「ジュワァッ!!」ズンッ シャルロッテの腹の中から巨人が飛び出す マミ「な、なに!?なんなの!?」 さやか「まどか!あれってもしかして!!」 まどか「うんっ!あの時の巨人と一緒だ!!」 シャルロッテ「…!」ズズッ… 腹が破れた状態でダイナに突進してくる マミ「危ないっ!!」 ダイナ「!…」クルッ シュシュッ ダイナ「デュアッ!!」バシュッ シャルロッテ「!!?」 ズバババッ! 振り向き様にビームスライサーでシャルロッテを頭からバラバラに斬り刻む マミ「う…わぁ…!」 ダイナ『どうだぁ!この恵方巻き野郎!』 まどか「えっ!?喋れるの!?」 ダイナ『大丈夫か?』 さやか「めっちゃ普通に喋ってるし…」 マミ「あ、あなたもしかして…」 まどか「さっきの…お兄さん…ですか?」 ダイナ『そうそう!地球ではウルトラマンダイナって呼ばれてるよ!よろしく!』 シャルロッテ『…』シュルルル 飛び散った破片から再生するシャルロッテ さやか「嘘!?バラバラになったのに!!」 マミ「…どこかに奴の本体があるかもしれません!それを叩きましょう!」スッ 銃を握りなおし、立ち上がるマミ ダイナ『よっしゃ行くぜ!準備はオーケーかい?』 マミ「はいっ!!」グッ ダイナ「ハアアア…!」シュゥウン 腕を交差させ、青い体へとタイプチェンジするダイナ ダイナ(ミラクル)「デュアァ!!」バッ さやか「青くなった!」 ダイナ(ミラクル)「ハッ!」ブンッ シャルロッテ『!!』ドガッ まどか「すごい…怪獣映画見てるみたい…」ポカーン ダイナ(ミラクル)『…見えた!あそこを撃て!!』 透視能力で本体の場所を見破るダイナ マミ「今度こそ決めて見せる!」 マミ「ティロ…フィナーレ!!」ドォン! シャルロッテ『!!!!』グオングオン 本体を破壊されて暴れだす ダイナ『トドメだ!行くぜえ!』シュウン ダイナ「ジュアァッ!!」バシュゥウウ ソルジェント光線が直撃し、光の輪を描いた後に爆発を起こす シャルロッテ『…』ドカーン! さやか「やったあああ!!」 まどか「よ、よかったぁ…」 QB「…」ニヤリ …………………………………… アスカ「魔法少女ぉ?」 さやか「うん…それに契約するかどうか…この戦いを見て決めるって話だったんだけど…」 まどか「あんな恐いの見ちゃったら…」 マミ「…ごめんなさい。カッコ悪いところ見せちゃったわね…」 まどか「そんな…マミさんが無事でホントによかったですよ!」 QB「…さて」 QB「もう無事に終わったんだ。さぁ二人とも!」 QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 さやか「そうは言っても…ね?」 まどか「う、うん…あんなのと戦わなきゃいけないんだよね…?」 マミ「…そうよ、あの怪物たちとの戦い…負ければ当然命を落とす」 マミ「よく考えて決めて?」 マミ(…へたり込んだまま言ってもサマにならないけどね) QB「大丈夫だよ!君達ほどの素質ならそうそう負けはしないよ!」 QB「それに…もちろん君達にもメリットはあるだろう?」 まどか「でも私…やっぱりやめようかな…」 さやか「あたしも…ちょっと考えさせて」 QB「やれやれ…まぁ考える時間は必要だよね」 QB「でも僕は諦めないよ?必ず君達を…」 スタッ ほむら「これ以上そいつの言葉に耳を貸さないで」 まどか「!?」 さやか「あれ!?転校生!?」 ミライ「よかった…みんな無事だったんだね」 まどか「先生!?」 ハヤタ「これで会うのは二度目だね」 さやか「昨日のおじいちゃんだ!」 アスカ「なんだなんだぁ?ゾロゾロと!」 ダン「どうやら彼もウルトラマンらしいが…」 北斗「ええ、宇宙警備隊員の一員ではありません」 郷「この町から発せられていた謎の力…どうやら彼がその一人のようです」 アスカ「君もってことは…あんたらも!?」 さやか「えええ?全員!?先生も!?」 まどか「じゃあ昨日会ったおじいちゃんが…」 ハヤタ「そう、僕があの巨人だ」 さやか「…信じらんない」 まどか「なんだかまだ夢の中にいるみたい…」 ほむら「…」 ほむら「ちょっといいかしら?」 ほむら「状況を整理したいのだけれど…」 …………………………………… さやか「じゃあ皆さん偉い人からの命令でその…宇宙人反応ってヤツ?それを追って?」 ダン「ああ、そしてそこにいる少女…暁美ほむらから事情は聞いた」 郷「そこにいる白い動物と契約して魔法少女となるようだな」 QB「…」 アスカ「…それで?その反応の中の一人が俺だって?」 ハヤタ「聞くところによると君はこの世界の住人ではないそうだね」 アスカ「あと宇宙人でもないっすよ!」 北斗「…この世界に来た時のことをもう少し詳しく教えてくれないか?」 アスカ「教えるってもなぁ…いきなり人間の姿でここに飛ばされたとしか…」 ミライ「もしかするとあなた以外にも別の世界から…」 ダン「…その可能性は否定できないな」 ほむら「ともかくあなた達二人…」 まどか「は、はいっ!?」ビクッ さやか「な、なによ…」 鋭い瞳で睨まれ、うろたえる二人 ほむら「今はその気がないみたいだけど…」 ほむら「そいつと契約しようなんて思わないで」 QB「…わからないなぁ」 QB「契約すればどんな願いでも叶うんだよ?」 QB「君達にも夢があるんだろう?それを叶えることもたやすいんだよ?」 ほむら「こいつの甘言に惑わされないで!」 まどか「…」 アスカ「やめといた方がいいんじゃねえの?命の危険があるわけだし」 アスカ「それに誰かに与えられて簡単に手に入る夢なんて…な」 QB(…) ハヤタ「…ともかく一度拠点に戻ろう。やることは特に変わらないんだからね」 さやか「拠点?どこにあるのそれ?」 ダン「…橋の下だ」 さやか「え」 郷「仕方ないんだよ。持つべき物も何もないからね」 ミライ「ダンボールハウスがあるじゃないですか!」 北斗「作ってる途中で放置してきただろう…」 ミライ「あ…」 マミ「…あ、あのっ!」 全員が一斉にマミに視線を向ける ハヤタ「?」 マミ「も…もしよかったら皆さん…」 マミ「その…私の家に来ませんか?」 ハヤタ「ええっ!?それは…」 予想外の提案に驚く一同 ダン「ありがたい申し出だが…そういうわけにもいくまい」 マミ「だ、大丈夫ですっ!」 マミ「私、一人暮らしで…親もいなくて…」 マミ「で…でも、家は広いし、ご飯だってちゃんと…」 北斗「…どうします?」 郷「今回は少し長い間この町に滞在しなければならないから…腰を落ち着ける場所は欲しいな」 ミライ「子供とのコミュニケーションも忘れてはならないって80兄さんが言ってましたし…」 ダン「…わかった」 ハヤタ「巴マミ…本当にいいのかい?」 マミ「は、はいっ!大丈夫です!」 マミ「あの…アスカさんもご一緒にどうですか?」 アスカ「あ、そう?なんか悪いねぇ~」 さやか「この人全然遠慮しないな!」 まどか「…あれ?」 まどか「ほむらちゃんは?」キョロキョロ さやか「そういやキュウべえもいないね?」 アスカ「それじゃよろしくな!マミさん!…立てる?」 マミ「あ…まだ腰が抜けてて…」 地面にへたり込んだまま動けないマミ アスカ「それじゃ…よいしょっ!」グイッ マミ「ひゃ!?」 マミを背負うアスカ アスカ「それじゃ行こうか!」 マミ「は、はははははいぃ…」カアァ… さやか「まどか!あたし達もかえろ!」 まどか「う、うん…」 まどか(…なんだか今日一日すごく長く感じたよぉ…) …………………………………… 杏子「ふーん…このエリアの魔女退治の手伝いねぇ?」モグモグ お菓子を頬張りながら話す少女 QB「そのとおり。君のグリーフシードの取り分も増える」 QB「悪い話じゃないだろう?」 杏子「って言ってもこのエリアにはマミがいるじゃん。それに他の魔法少女候補もいるんだろ?」 QB「…ちょっとあのエリアにはイレギュラーが多すぎてね」 杏子「ふん、なるほどね…気に入らないから消せってか?」ゴクン 杏子「ホントは魔女退治は建前なんだろ?」 QB「そう解釈してもらって構わないけど…判断は任せるよ」 しばらく考え込み、答える 杏子「まぁ取り分が増えるのは悪くねぇな…」 杏子「いいぜ。やってやるよ」 QB「君ならそう言ってくれると思ったよ!」 杏子「ん、それじゃ行くか!」タタタッ ???『あんな小娘に任せて大丈夫なのか?』 QB『全滅させることは…まぁ無理だろうね』 ???『やつも絶望のエネルギーのための糧か』 QB『必要な犠牲だよ』 QB『…君達の提供してくれたデータは素晴らしいものだ。感謝しているよ』 QB『絶望エネルギーの回収効率が格段に上がったからね』 ???『お前たちはわざわざ少女達の協力を得なければならないのだろう?』 ???『不便なものだな…無理やりエネルギーを回収する方法などいくらでもある』 QB『…残念ながら僕らにはその術は無いのさ』 QB『君達はすでにこの星の生物から凄まじい絶望エネルギーを回収している。実に魅力的だ』 QB『それを提供しつつ協力してもらう代わりに僕達は君達とは異なった科学技術を提供する』 ???『そこまでエネルギーに固執するのか…』 QB『宇宙の寿命を延ばすためさ…そして…』 黙りこむキュウべえ ???『…まぁいい』 ???『我々は目的が果たせればそれでいい』 ~数日後~ さやか「で、結局みんなで住んでるわけですか?」 まどか「すごいよね!…マミさん入れて7人暮らしですか?」 マミ「ええ…でもこれからも増えるかもね」 さやか「ええ!?あれ以上!?」 マミ「…アスカさん以外にもこの世界に飛ばされた人がいるかもしれないじゃない?」 マミ「そういう人達もなるべく一つのところに集まった方がいいかなぁって…」 さやか「うわ~…さっすがぁ!」 まどか「あの…食費とかは…」 マミ「ふふ…まだまだ何人増えても大丈夫よ!」 マミ「それに…アスカさんってこの世界に飛ばされてアテも無く彷徨ってたわけじゃないのよ?」 まどか「どういうことですか?」 マミ「あの後聞いたんだけどね?たまたま優しい人にアルバイト紹介してもらってたんですって」 さやか「ええ~?ヤバい仕事なんじゃないですか?」 マミ「花屋のアルバイトらしいわよ」 まどか「へぇ~優しい人もいるんですね…」 マミ「それとね…なんでもその人も飛ばされて来たらしいわよ」 まどか「ええ~っ!?」 まどか「なんか…すごい偶然だよね?」 さやか「そう?考えすぎでしょ~!」 マミ「今日アスカさんがウチに引っ張ってくるそうだけど…」 まどか「…そうだ!」 さやか「わ!どしたの急に?」 まどか「さやかちゃん!今日も上条君のお見舞い行くんだよね?」 さやか「う…ま、まぁね」 まどか「その花屋さんでお花買って行ってあげなよ!」 さやか「あ!それいいかも!!」 マミ「場所は聞いてるから案内するわ!二人を迎えに行かないといけないし!」 マミ(誰かと一緒に下校なんて!)ワクワク …………………………………… さやか「マミさーん…まだ着かないんですかぁ~?」 疲れた表情でマミに問いかける マミ「それでねそれでね!私もその戦いに同行したの!」 マミ「あの人達と一緒に戦ったのよ!?すごかったなぁ~!」 まどか「へ、へぇ~」 マミ「みなさんすっごく強いのよ!」 マミ「ハヤタさんなんてね、こんな感じで大胸筋で魔女の攻撃を…」ズイッ まどか(ま、マミさんすっごいテンション…) まどかとの話に夢中でさやかの問いにまったく気づいていない さやか「はあ…アレ?」 さやか「マミさん!あれじゃないですか?」 マミ「えっ?あ、アレよアレ!到着よ!」 まどか(やっと終わった…でも楽しそうだったからいいや) 花屋に入っていく三人 ~花屋~ さやか「これ…かな?」 まどか「うん!それ買おうよ!すっごく素敵!」 さやか「そ、そうかな?…えへへ」 マミ「アスカさん、あの話の人は?」 作業着姿のアスカに問いかける アスカ「あー、あっちで花の面倒見てるよ」 アスカ(それにしてもあの人がティガだったなんてなぁ…信じらんねぇ) さやか「これください!」 店員「はいはい…っと、お譲ちゃんプレゼントかい?相手は彼氏?」 さやか「!!…そ、そんなんじゃないですよ!やだなぁ~!あはは…」ドキドキ 顔を赤らめるさやか 店員「あれ~?おばちゃんの勘が外れたか~!」 まどか(好きなら隠すことないのになぁ…) 店員「でも照れることないわよ!それじゃあっちの高いヤツもサービスしたげる!」 さやか「ほ、ほんとですか!」 店員「ホントホント!…ちょっと~?マドカさ~ん?あれ持ってきて~」 まどか「えっ…?は、はい!?」 ダイゴ「はーい!…え?」 まどか・ダイゴ「「あれ?」」 ダイゴ「あの~もしかして…君の名前は…」 まどか「は、はいっ!鹿目まどかですっ!」 ダイゴ「へぇ!君もまどかって言うんだ!」 ダイゴ「僕はマドカ・ダイゴ…こっちは名前じゃなくて名字だね」ハハハ まどか(う~…勘違いしちゃった…恥ずかしいよぉ…) アスカ「ダイゴさん!ここにいたんすか!」 マミ「話は聞いています!遠慮なさらずにウチへ!」 ダイゴ「…いいのかなぁ?」 まどか「え!?じゃあこの人が…」 …………………………………… まどか「それじゃさやかちゃんバイバイ!頑張ってね!」 さやか「な、何をだよ!もう!」 マミ「それじゃ行きましょうか!」 アスカ「また一人増えたな!マミさん!」 ダイゴ「え?僕等以外に誰かまだいるの?」 ~病室~ さやか「失礼しまーす…」ガララッ 上条「…やぁ、さやかか…」 さやか「ははは…また来ちゃった!具合はどう?」 上条「…」 さやか(あ、あれ…?) さやか「そ、そうだ!今日もCD持ってきたよ!」 上条「!!」ピクッ さやか「それでねそれでね!今日はなんとCD以外に…」 ガシャン! さやかのCDを手で叩き割る さやか「き、恭介…!?」 上條「さやかは僕を虐めて楽しいの!?」 上條「毎日毎日音楽のCD持ってきて…」 上條「もう僕はバイオリン弾けないんだよ!?」 さやか「そ、そんなこと言わないでよ!…治るよその手も!」 上條「治らないんだってさ…医者の先生に言われたよ…」 さやか「!」 予想外の答えにさやかの笑顔が消える 上條「僕にはバイオリンしかないのに…もう生きてる意味も無いよ…」 さやか「そんなこと…言わないでよ…」 上條「君に何がわかるんだよ!」 さやか「…治るよ」 さやか「絶対…治るよ…」 上條「…ふん」 さやか「こ、これお花…」ガサッ 上條「いらないよ。もう帰ってくれないかな?」イライラ さやか「…」 さやか「ッ!!」ガラッ ガラッ 仁美「?…今出ていったのは…」 さやかと入れ違いになるように仁美が病室に入ってくる 上條「ああ君か、気にしないでよ」 …………………………………… さやか「…キュウべえ。いるんでしょ?」 QB「…契約する気になったのかい?」ストン さやか「…うん」 QB「それはよかった!さぁ君の願いを言ってごらん!」 さやか「…」 さやか「上條恭介の手を完全に直してほしい」 QB「よしわかった…」シューン QB「おめでとう!君の願いはエントロピーを凌駕した!」 QB「今日から君は魔法少女だよ!」 …………………………………… ???『予想外の邪魔が入ったが…ここまでは順調だな』 QB『まだ油断はできないけどね』 QB『…以前の時間軸ではウルトラ兄弟の介入はなかったハズだけどね』 ???『それだけが疑問だな』 ???『以前の時間軸では奴らに気取られぬように進めていたはずが…』 QB『…誰かがこの危機を彼等に伝えたと?』 ???『それはわからん。お前達も以前の時間軸の記憶を覚えているんだろう?』 QB『もちろん!君達の能力で次元を超えたおかげで暁美ほむらに出し抜かれていることに気付いたんだからね』 ???『我々はどのタイミングで飛ばされた?』 QB『…鹿目まどかがアレに敗れて…そこからしばらくしてこの時間軸に飛ばされたからね』 ???『…まぁいい』 QB『うん、この時間軸で必要なエネルギーは溜まるだろうからね』 ~廃墟~ 杏子「さーて…明日からこの町で魔法少女探しだ!」 杏子「この辺で寝るか…」 杏子「明日から本気出すぞー」ガサガサ 床に自分の荷物をぶちまける杏子 杏子「…」ピクッ 杏子「…おい」 杏子「誰かいるんだろ?出てこいよ!」 暗闇に向かって怒鳴る ???「うわ、ゴメン!驚かせるつもりは…」 杏子「あんた誰だ?」 杏子「あ…もしかしてここの住人?」 ???「ち、ちがうちがう!僕もちょっと前にここに来たんだ!」 杏子「?…あんたホームレスか?」 ???「う…ここに飛ばされて住むところがないから…まぁそんなものかな?」 杏子「はぁ?飛ばされた?どういうことだ?」 ???(…これ言っていいのかな?) ???(…まぁ一人で考えるより誰かに聞いてもらった方がいいよね) ???「実は…」 …………………………………… 杏子「はー…信じらんねぇ…」 ???「でも事実なんだよ…?」 杏子「…まぁどうでもいいや」 杏子「さ!腹ごしらえだ!お菓子お菓子!」ガサガサ ???「…」 グゥゥウウ… 男の腹の虫が鳴く 杏子「…」 杏子「やれやれ…食うかい?」スッ ???「あ、ありがとう!優しいんだね!えーっと…」 杏子「佐倉杏子だ!」 ムサシ「僕は春野ムサシ!よろしくね杏子ちゃん!」 …………………………………… 杏子「ふは~食った食った!」ポンポン ムサシ「いや~本当に助かったよ!なんにもお礼できないけど…」 ムサシ「…そうだ!杏子ちゃん!これ見てごらん!」スッ 青い輝石を差し出すムサシ 杏子「うわ…なんだこれ…綺麗だなぁ!キラキラ光ってらあ」 ムサシ「でしょ?僕の宝物!大切な人との絆なんだ!」 杏子「…へぇ~」 杏子(ホント綺麗だな…なんかあったけえ光だ…) ムサシ「ところで杏子ちゃん…」 杏子「…」 ムサシ「杏子ちゃん?」 杏子「ん…ああ、何?」 ムサシ「君は中学生くらいだよね?ここで何してたの?」 ムサシ「親御さんが心配してるんじゃないのかな?」 杏子「…ちっ」 杏子「…どうでもいいだろそんなの」 杏子「ほら!もう寝るからあっち行った!」シッ ムサシ「?…うん、じゃあおやすみ…」 ムサシ(なにかあるのか?彼女…) ~翌日~ 杏子「ふぁあ…」 杏子「…よし、そろそろ行くか!」 ムサシ「…」グーグー 杏子「あいつまだ寝てるや…」 杏子「…風邪ひくぞおい」バサッ 自分が使っていた毛布を掛けてやる杏子 杏子「ん…?」 ムサシの懐から輝石が転がり落ちている 杏子「…」ヒョイ 杏子「へへ、悪いなムサシ…」グッ 拾い上げた輝石をしまいこみ、そのまま廃墟から立ち去る杏子 杏子「さーて、最初のターゲットは…」 ~放課後~ マミ「鹿目さ~ん?」ガララッ まどか「あ!マミさん!」 マミ「あら…?今日は美樹さんはお休みかしら?」 まどか「はい…なんか体調崩したみたいで…」 マミ「暁美さんは?」 まどか「ほむらちゃんはすぐ帰っちゃいました」 マミ「そう…彼女とも一度話し合いたいと思ってたのにね」 マミ「まぁいいわ…鹿目さん今日も一緒に…」 仁美「まどかさん?ちょっとよろしいですか?」 二人の会話に仁美が割り込んでくる まどか「仁美ちゃん?どうしたの?」 仁美「この後付き合ってもらいたいところがあるんです」 まどか「うん!いいよ!マミさんも…」 仁美「そっちの方には遠慮していただきたいのですが?」 マミ「」 まどか「ま、マミさん…」 マミ「い、いいのよ?私は先に帰ってるから!」タタタ… 仁美「行きましょう?」 まどか「うん…」 まどか(なんか仁美ちゃん変だよ…顔色も悪いし…) ~廃工場~ ???「なんだよ~!また別の世界かぁ~!?」 戦闘機のコクピットで青年が叫ぶ ピッピッ ???「こちらファイターEX!コマンダー!応答願います…」カチャカチャ ???「こちら我夢!コマンダー、応答願います!」ガチャガチャ シーン… 我夢「はぁ~…またガリバー旅行か…」 我夢「とりあえずファイターはここに隠そう…街中じゃさすがに飛べないしね」 …………………………………… まどか「ねぇ仁美ちゃん…どうしたの?」 まどか「こんなとこに連れてくるなんて…」 仁美「…」スッ ゾロゾロ… 合図とともに物陰から虚ろな目の人達が現れる まどか「えっ…?な、なに?」 仁美「…ふ…ふふ…」ニヤニヤ まどか(もしかして…魔女に…!?) 男「…」スッ 操られている男がまどかに手を伸ばす まどか「ひっ…いやっ!」ダッ その場から走り去ろうとするまどか 仁美「…」ブンッ ドスッ! まどか「かぁ…うっく…!」フラッ しかし仁美に腹を殴られうずくまる まどか「だ、誰か…ぁ」ジワッ ダダダッ 我夢「ちょ、ちょっとちょっと!駄目だよ!!」 まどか「!?」 我夢「君!大丈夫?」グイッ まどか「は、はい…」 まどかに肩を貸す我夢 我夢「…どういうつもりですかあなた達!」 まどか「違うんです!この人たちは操られて…」 我夢「え!?」 我夢(もしかして…またメザードか!?) 仁美「…」ダダダッ 二人に駆け寄る仁美 まどか「あ、危な…」 ドスッ! 我夢「ぶっ!!」 我夢「うぐぐ…」ガクン まどか「だ、大丈夫ですか?」 我夢「うん…しかしすごい力だ…」 仁美「ふふふ…」 まどか(!!…首筋に変な印がある!やっぱり操られてるんだ!) 我夢「…君!逃げるよ!」グイッ まどか「あっ…!」 ギューン まどか「ど、どうしよう…」 我夢「あれ…ここどこ?」ポカーン 魔女『ヒヒヒ…』 使い魔『…』カタカタ 我夢「なんだあれは…パソコン?」 まどか「き、来ますよ!逃げましょう!」 ガシッ ガシッ 天使のような使い魔に拘束される二人 我夢「うっ…!まずいっ…!」ギリギリッ まどか「い…ぎぃ…っ!」ギリギリッ まどか(わ、私弱虫で…迷惑かけてばっかりだから…) まどか(バチが…あたったのかな…) 我夢(!!…このままじゃ…) ズバババッ! 使い魔『!?』 二人を拘束している使い魔がバラバラに切り裂かれる 我夢「な、なんだぁ!?」ドサッ まどか「あ…」 さやか「二人とも!大丈夫!?」スタッ まどか「さやかちゃん!?…その格好まさか!!」 さやか「話はあと…あいつを片づける!」 ダンッ 我夢「な、なんなんだこの世界は…」 さやか「ふっ!!」ブンッ 魔女『キッ!?』ブシュッ さやかが力任せに剣でハコの魔女を斬りつける 使い魔『…』スタッ ゾロゾロ 大量の使い魔がさやかを取り囲む さやか「…!」 さやか「どっけえええええええ!!」グルンッ ズババッ!! 回転してまとめて使い魔を斬りはらう まどか「さやかちゃん…」 我夢「あとはあの大型だけか!?」 さやか「よし!このまま一気に…」 シュゥウウウッ 新たに天使型の使い魔が現れる まどか「!?」 さやか「へ、へん!何匹湧いて出ようが…」 さやか「さっきみたいに纏めて片づけてやる!」 使い魔の群れに突っ込んでいくさやか …………………………………… さやか「はぁっ…はぁっ…」 まどか「さやかちゃんっ!!」 我夢「やっぱり…何度倒しても湧いて出てくる…」 使い魔『…』ブンッ ゴンッ さやか「あ…かぁっ…!」フラッ さやか「くぅ!」 倒れそうになるところをかろうじで耐える さやか「このっ!!」ズバッ さやか「…やっぱり魔女を倒さなきゃどうしようもない!」ググッ ダンッ! 魔女に向かって一気に跳躍するさやか さやか「これでえええええっ!!!」 まどか「!?…仁美ちゃんっ!!」 さやか「!!」ピクッ 使い魔が気絶している仁美を担ぎあげる 魔女『ヒヒヒ!』ゴッ さやか「しまっ…!!」 仁美に気を取られ、魔女の攻撃への反応が遅れる ドガガッ! さやか「ぐうあっ!!」 使い魔『…』ガシッ 使い魔に両腕を拘束されるさやか さやか「は、離せーっ!!」 魔女『…』スゥッ 魔女『…ヒヒヒヒヒ!』 さやか「はっ!?」 使い魔「…」グググッ ボキボキッ! さやか「ッ!!あああああああっ!!!」 まどか「ひ…いやあああっ!!」 我夢「!!」 さやか「う…あ…ああ」ピクピクッ 使い魔『…』ググ まどか「さやかちゃんっ!!もうやめて!」 まどか「やめてえええええええ!!!」 我夢「…こんな子供たちを!」スッ 懐からエスプレンダーを取り出す我夢 我夢「許さん!!」 バッ 我夢「ガイアーーーー!!!」 シュウウウウン ズズーンッ! ガイア「ディヤッ!!」 まどか「!…ウルトラマンだ!!」 さやか「あ…」 使い魔『!?』 魔女『!!!』 ガイア「ジュワッ!」バシュバシュッ 使い魔『!』ズバッ ガイアスラッシュで使い魔をまとめて消滅させる ガイア『大丈夫かい?』スッ さやか「う、うん!ありがとう!」 まどか「さやかちゃん!…あれ?」 すでに回復が始まっているさやかの腕を見つめるまどか さやか「これ…あたしの能力みたいだね…」 魔女『ヒィー!!』グオッ ガイアに体当たりを仕掛けてくる魔女 ガイア「ジュワッ!」バッ シーン… ガイア(あれ!?バリアーが張れない!?) ドガッ ガイア「グウッ!」 さやか「ああっ!?」 魔女の攻撃が直撃する ガイア(…間違いない!この世界に来てから光の力が落ちている…!) ガイア『…だったら速攻で決める!』キュイン シュウゥウゥウウ ガイア「ディイアアアアアッ!!」バシュウウウ 魔女『ヒ…』ドカァアアン!! 頭部からフォトンエッジを発射して魔女を撃破する まどか「モヒカンだ!」 さやか「ちょんまげだよ!!」 …………………………………… まどか「さやかちゃん…その腕…」 さやか「ん…もう大丈夫だよ!これも魔法のおかげ?ははは…」 まどか「で、でもちゃんと手当して…」 さやか「だいじょ~ぶだって!心配性だなぁもう!」パシパシ 自分の腕を叩いて笑うさやか まどか「…」 タタタッ 我夢「君達!大丈夫だった!?」 まどか「あ!お兄さん!」 さやか「さっきのお兄さん…そうだ!聞きたいことが…」 我夢「?…何かな?」 さやか「お兄さんってさぁ…」 まどか「うん…ウルトラマンですよね?」 我夢「!!」 我夢「どうして…ウルトラマンのことを…?」 我夢(もしかしてこの世界でもみんな知っているのか?) 我夢「君達はいったい…!?」 さやか「えーっと…」 QB「…回収完了」ヒョコ BACKまどか「…ウルトラマン!」 1 NEXT まどか「…ウルトラマン!」 3
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元スレ まどか「仮面ライダーアギト?」翔一「魔法少女まどか☆マギカ?」 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1298713167/ 魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ ~最初で最後の約束~ 第1話「あなたは私たちの味方なの?」 魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ ~最初で最後の約束~ 第2話「変身!」 魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ ~最初で最後の約束~ 第3話「私たちの相手は魔女じゃないわ」 part1 魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ ~最初で最後の約束~ 第3話「私たちの相手は魔女じゃないわ」 part2 魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ ~最初で最後の約束~ 第4話「私はそう思わない」 part1 魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ ~最初で最後の約束~ 第4話「私はそう思わない」 part2 魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ ~最初で最後の約束~ 第5話「魔法少女のことを知りたいの!」 コメント欄です 感想や応援メッセージなどをお気軽にどうぞ(無名コメントも可能です) なお、過度な展開予想や要望はご遠慮ください。コメント同士の会話もお控え願います。 勝手ですが最終更新分までを追加させていただきました -- 名無しさん (2013-02-17 16 46 15) 名前 コメント
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…………………………………… Uキラー「ギャオァァアアアアア!!!」 ティガ「…!!」 ダイナ「!…ジュアッ!」 ドガガガガッ 咆哮と共に触手から放たれる雷撃、 それを二人のウルトラマンが鮮やかなバック転で回避する QB『ほらほら避けてるばっかりじゃあ勝つことなんて出来ないよ!』 Uキラー「グゥゥウ…!!」 不規則な動きの触手がウルトラマン達を追いつめる ガイア「…!」 ガイア『まずはあの触手をなんとかしないと…!』シュンッ ザシュッ! Uキラー「!!」 ガイアが右腕から青い光の剣を展開し、 迫り来る触手を細切れに切り裂く QB『速いね…!大したものだ』 ガイア『今だ!!二人とも!』ズンッ 光の剣を収納し、飛び退く ダイナ『!…よっしゃあ!!』バッ ティガ『奴の弱点は…』バッ ティガとダイナが攻撃から止んだ隙に、光線の構えを取る QB『…ふふ』 ダイナ『見とけよ~!俺の超ファイ…』 ドガガガガッ! ガシッ! ダイナ「グアッ!?」 ティガ「グ…ゥ!」 ティガとダイナが光線をUキラーザウルスの頭部へ放とうとした瞬間 瓦礫を吹き飛ばし、地面を突き破って出現した触手が二人の首を締め上げる ダイナ「グゥゥウウ…ッ!!」 ティガ『下からだと…!ぐっ…!』 Uキラー「グルルル…!!」 ガイア『何…!』 QB『よそ見してる暇は無いと思うけど?』 ドゴッ! ガイア「グゥオアッ!?」 巨大な足に蹴り飛ばされ、瓦礫の上に叩きつけられるガイア ダイナ『くっそー!こんなもん…!』 ギギギッ QB『暴れるだけ無駄だよ』 Uキラー「ガォオオオオォッ!!」 ティガ「グウゥ!?」ギギギッ 触手が更に強く二人の首を絞め付ける QB『このまま一気に…』 ドグシャッ!! QB『!?』 QB『援護射撃!?何処から…?』 Uキラー「!」 キュウべえの視線の先 そこには大砲を出現させたマミ そして、発射煙の昇るランチャーを構えたほむらの姿があった スタッ 杏子「今だ!」 さやか「ダイゴさん!アスカさん!!」 ティガ「!!」 ダイナ「…!」 ダイナ「ジュアッ!!」 ティガ「ハァッ!」 バシュシュッ! 首に絡み付いた触手を払い落し、 Uキラーザウルスの顔面へビームスライサーを放つ QB『…!』 Uキラー「!!」 シュイン バチチッ さやか「っあ~!惜しいっ!!」 杏子「くっそ…もうちょっとだったのに!」 バリアーに当たって消滅したビームスライサーを見て、歯がみする二人 Uキラー「グゥ…?」シュー QB『…せっかく生き長らえた命を捨てに来たのかい…?』 眼下の少女達と二人のウルトラマンを見下ろすキュウべえ QB『君達は――――』 杏子「バーカ!よそ見してんじゃねぇっ!!」 さやか「我夢さん!!」 QB『!?』 Uキラー「グガッ!!?」 四人の魔法少女の参戦 その予想外の事態によって生じた一瞬の隙 QB『しまった…!』 その隙を見逃さなかったガイアが既に光線を放っていた ガイア『いけっ!!』 杏子「当たれぇえーーっ!!」 さやか「このタイミングなら…!」 ドガガガガッ!! シュゥウ… Uキラー「グフゥ…!!」 QB『…』 さやか「あぁっ…!」 ほむら「……!」 灼熱の破壊光線が頭部に直撃するより早く Uキラーザウルスはその扇状の手を盾にして、完全に防ぎ切っていた ガイア『駄目か…!!』ダッ L字型に組んだ腕の構えを解き、その場から退避する QB『…なるほどね』 QB『少しの隙も君達には見せちゃあいけないってことか…』 ズズンッ ティガ『君達どうして……』 ダイナ『おいおい!待ってろって言われただろ?』 ガイア『君達のソウルジェムの穢れが完全に浄化されたワケじゃないんだよ…?』 三人のウルトラマン、四人の魔法少女が一ヶ所に集まる 杏子「わかってるよそんな事は!!」 ほむら「だけどこれは…私達の戦いでもある」 マミ「別の世界から来たあなた達が戦ってるのに…」 マミ「私達が黙って見ているだけなんて……出来ませんっ!!」チャキ さやか「みんなで戦えば…きっとヤツを倒すことも…!!」 ガイア『みんな…!』 ティガ『…確かに…君達の援護で助けられた事は事実だしね』 ダイナ『…しょうがねぇな!』 ダイナ『こうなりゃ運命共同体ってやつだ!付き合ってもらうぜ!』 杏子「おお!任せときなよ!」 マミ「はい!」 ズンッ… QB『運命共同体か…』 QB『なら地獄にまで一緒に行かなきゃね…!』 Uキラー「グァルルルッ…!!」 ほむら「!!」 ドドドドドドッ Uキラーザウルスの全身の突起から生体ミサイルが放たれ、 七人に降り注ぐ 杏子「やべ…!!」 ティガ『!!…退がって!』 ダイナ「ジュアッ!!」 ガイア「ディヤッ!!」 キュイン! 三人のウルトラマンが少女達を退がらせ、円形のバリアーを展開する ドガガガガガガッ!! シュゥゥウ… Uキラー「グゥ…」 QB『さて…どうかな…?』 目を細め、眼下に広がる爆煙を見下ろす Uキラー「…!!」 QB『おや…?』 爆煙が晴れた時、 キュウべえの瞳に映ったのは、三人のウルトラマンだけだった QB『彼女達は…!?』 ティガ「…」 ダイナ『さぁて…何処だろうな!?』 ガイア『勝負はここからだ!いくぞ!!』 …………………………………… ヤプール「!…あの三人…現れたか……」 ???「概ね計画通りじゃないか。ここまでは」 ヤプール「ああ、そうだな…だが」 ヤプール「鹿目まどかに止めを刺すことはできなかったよ」 ???「!……驚いた…」 ???「彼女自身が君の精神攻撃を跳ね除けたとでも…?」 ヤプール「それは分からん」 ヤプール「だが何者かの力が働いていることは確かだろう」 ???「……彼女…この世界の住人なのに不確定要素が多すぎるね」 ???「ロクなエネルギーも取れなかったし…どうなっているんだか」 ヤプール(……) ???「そうだ。僕も君に報告しておきたい事があったんだ」 ヤプール「?」 ???「月面で交戦していた二人…春野ムサシと孤門一輝」 ???「あの二人が地球へ帰還するようだ」 ヤプール「!……奴等を始末することは出来なかったのか…!?」 ???「まあ仕方ないよ。ここで無駄に戦力を消費するのは馬鹿馬鹿しいもの」 ???「それに…彼等が相手にしていたのはあくまで失敗作だからね」 ???「ゴミの処理を手伝ってもらったようなものだよ」 ヤプール「…」 ???「心配する必要は無いよ!」 ???「残りのウルトラマン達のデータが取れれば……僕達は…」 …………………………………… Uキラー「グォアァァアアアア!!!」ドガガッ ティガ「ジェアァッ!!」 ダイナ「デュア!」 次々に振り下ろされる触手を避けて打撃を繰り出すものの、 強固な外殻に覆われたUキラーザウルスの体には決定打と成り得なかった ティガ『くっ…』 ダイナ『堅ってぇな!!』 QB『駄目だなぁそんなんじゃあ!!』 ヒュン! ダイナ「!?」ガシッ Uキラー「ギャオオオオォッ!!」ブンッ ダイナ「グアァッ!?」 Uキラーザウルスの触手はダイナを捕らえ、 そのまま瓦礫の山に叩きつける ダイナ『こ、この野郎…!』ググッ QB『まず一人…!!』 Uキラー「ガァアッ!!」 バチュン!! QB『うぐっ!?』 ダイナを踏み潰そうと足を振り上げた瞬間 目の前で強烈な閃光が迸り、視界を奪われるキュウべえ QB『こ…これは…!!マミの…!』 マミ「…これで二度目ね」チャキ したり顔で銃を下げる ティガ『!…今だ!』バッ シュォオオ ティガの胸にある黄金のプロテクターにエネルギーが集中する Uキラー「!!?」 ティガ「ジャッ!!」 ドシュッ!! QB『!…』 Uキラー「グギャァァアアアア!!!」 キュウべえの視界が奪われた一瞬 ティガの両腕から放たれた大型の切断光線がUキラーザウルスの右腕に直撃 Uキラー「グ…グゥゥウウウ…!!」 しかしダメージは与えたものの、切断までには至らない ティガ『く…浅かったか…!!』 マミ「まだです…!もう一撃加えれば…!」 ドゴォォォォオオオン! さやか「おりゃぁぁあああっ!!」 QB『!?』 さやか「これでもぉぉおおっ…!!」ブンッ! Uキラー「グッ!!?」ザクッ ビルの壁を砕き、飛び出てきたさやかがUキラーザウルスの右腕、 ダメージを受けた部分に剣を突き立て、 ドゴォォォォオオオン! QB『な…!?』 杏子「喰らえぇぇえええっっ!!!」 ズバンッ!! 別のビルの壁を砕きながら突き出した巨大な槍が Uキラーザウルスの右腕を完全に斬り落とす Uキラー「グァギャァアアアアア!!!!」 ドズンッ! 肉片となった右腕が鮮血を撒き散らし 巨大な音を立てて地面に落下した 杏子「うぐっ…!!」ドシャッ さやか「っあ!!」ズシャッ それに続いて右腕を攻撃した二人も落下し、地面を転がる Uキラー「グゥオオオォ…」 QB『く…まさかここまで…!』 QB(ヤプールから与えられたこの力が…!) QB(たった四人の魔法少女と…) QB(エネルギー不足のウルトラマン三人に…これ程のダメージを!!) ガイア『キュウべえ!!』キュイン ほむら「…インキュベーター!!」ジャキン QB『!!』 ガイア「ディィヤァァアアアアッッ!!!」 バシュゥゥウウッ!! ほむら「これでトドメよ…!!」 バァン! ガイアがUキラーザウルスの頭部へ向けて、 自身の頭部から光の刃・フォトンエッジを放ち それに続いてほむらも魔力を込めてディバイトランチャーのトリガーを引く QB『!!…勝負に出たか…!』 Uキラー「!」シュイン バチチチチッ!! Uキラー「グゥゥウウウ!!!」 二人の同時攻撃が直撃する寸前、 Uキラーザウルスは亜空間バリアーを展開させ、受け止める ガイア「ハァァアアアアッッ!!」ググッ ほむら「っ……!!」 スタッ マミ「私も…!!」チャキッ ババババッ! QB『…く…!!』 バリアーに阻まれてもなお、三人の攻撃は続く QB『…ふ…ふふ…!!』 バチチチチッ QB『無駄だよ…!』 QB『君達の最後の攻撃も…この亜空間バリアーの前には…!』 ティガ『果たして…そうかな?』 ダイナ『バーカ!そっちは釣り球だってーの!!』 QB『!?』 QB『何…!?』 右方向からの声 そこには両腕を広げてエネルギーを集約させたティガの姿 そして瓦礫の山に倒れていたはずのダイナが両腕にエネルギーを溜め、待ち構えていた ティガ・ダイナ「「ジュァアアッ!!」」 バシュゥゥウウ! Uキラー「!!?」 QB『しまった…!!』 ティガとダイナがUキラーザウルスの頭部へ ゼペリオン光線とソルジェント光線を同時発射 バチチチチッ!! QB『まさか…気付いていたのか…!』 間一髪の所でバリアーを展開し、防御 しかし二方向からの攻撃は続く ガイア『そうだっ…!亜空間バリアーの絶対無敵の防御力は…! ガイア『意識を集中した一方向に対してのみ…!!』 ほむら「だからあなたは…!」 ほむら「あの時、我夢の放った光線を素手で防いだ…!!」 ほむら「飛んで来た攻撃に対して自動で展開されるわけじゃないっ…!」 バチチチチッ!! Uキラー「グ…オ…オオオ!!」 QB『!!…あの時に見破っていたのか…!』 ティガ「ハァアァアアッ…!!」 ダイナ『そのまま…ブチ破れろぉぉおおっ…!!』 バチチチチッ!! ガイア『亜空間バリアーの突破…多方向からの同時攻撃!』 マミ「届いて…!!」 Uキラー「…!!」バキッ… QB『!?…バリアーが…!』 二方向からの攻撃を受け続けた亜空間バリアーに大きな亀裂が入る QB『た…対応しきれない…!!』 QB『こ、この力は……』 QB『決して敗れることなど…無いはずじゃなかったのか…!?』 QB『これが…彼らの…!!』 QB『光の…力なのか…!?』 シュゥン… QB『…!!!』 ほむら「…な!?」 マミ「っ…嘘…!?」 ほむらとマミが攻撃の手を止め、驚愕する 杏子「ッ…!マジ…かよ…!!」 さやか「え…!?」 杏子がさやかに肩を貸して起き上がらせ、 目の前で起こった出来事に絶句する ガイア「!?」 QB『……』 ダイナ『ぐ…くそ……!』 ティガ『もう…エネルギーが…!!』 マミ「アスカさんっ!ダイゴさん!!」 魔法少女達の目に映ったのは 地面に膝を付き、カラータイマーを赤に点滅させたティガとダイナの姿だった QB『エネルギー切れ…か…!』 QB『…今度ばかりは…完全に駄目かと思ったよ…!』 バシュシュシュッ! バリアーを消し、 触手から眼前のガイア、ほむら、マミに向けて雷撃を放射する マミ「あ……っ!!」 ほむら「…っ!」 ガイア『二人とも!……っぐぅ!!』 ドガガガガッ ほむら「我夢…!?」 ガイア「グ…ァ…」 ガイアが二人の盾となって雷撃をその体に浴び、 地面に倒れ込む Uキラー「ガァァァアアアアアァッ!!!」ブンッ QB『君達には驚かされてばかりだよ…!!』 ドガガッ ティガ「グゥッ!!」 ダイナ「グァッ!?」 横薙ぎに払われた触手は二人のウルトラマンを吹き飛ばし 瓦礫を舞い上げる Uキラー「ゴォァアアアアアァ!!!」 バシュシュシュッ! 巨大な六本の足で地響きを起こしながら全身の武器を開放 Uキラーザウルスの全身から次々に放たれる攻撃 ドガガガッ! 杏子「さやかっ!こっちに……ぐぅッ!?」 さやか「杏子!!…うぁあっ!!?」 雷撃に撃たれ、飛び散った瓦礫の破片をまともに浴びる二人 ダイナ『このヤロ……!ぐあっ!?』 ティガ「グッ…!!」 攻撃を阻止すべく立ち上がろうとしたティガとダイナ しかし執拗に続く無差別攻撃を受け、爆煙の中に倒れる ドガァァアアアアアン… 辺り構わず、空に、地上に、あらゆる方向に放たれる攻撃 町の至る所で激しい爆発が起こり、火の手が上がる ほむら「くっ…!!」ダッ 迫りくる攻撃を跳躍して回避する Uキラー「!…グルルァアア…!!」 バシュッ! マミ「!! きゃあぁっ!?」 ほむら「!……マミ…!」 QB『よそ見をしている場合じゃないよ!暁美ほむら!!』 ドシュン ドガッ! QB『終わりだね…』 爆風に吹き飛ばされたマミに気を取らた一瞬、 赤色の光弾を背中に受けるほむら ほむら「!…ッ…あ!!…か…!」ズシャァ そのまま落下し、地面に叩きつけられた彼女の背中は抉れ、 溢れ出した血が焼け焦げた服を真っ赤に染める ほむら「うっ…あ゛っ…ぁ…!」 Uキラー「グルルゥ…」 QB『…』 シュルルル グチャッ Uキラーザウルスの細い触手が斬り落とされた右腕に絡み付き、持ち上げ、 切断面に押し当てる ジュゥゥウウ… 杏子「ッ…!冗談…だろ…っ」 ティガ『再生能力…!?』 焼け焦げるような音と共に切断面同士が張り付き、固定され 元の右腕の位置に収まる Uキラー「グルル…」 QB『……』 QB『まさかロクにエネルギーの残っていない君達が…ここまで戦えるとは…』 QB『想像を超えた爆発力が君達にはあるのかもしれないね』 ティガ『!…』 ダイナ『くっ…まだ…!』 ガイア『…』 カラータイマーが赤く点滅し、地に伏す三人のウルトラマンを見下ろす ほむら「ぐ……かはっ…!」ググッ 口の端から血を垂らしつつも 腕に力を込め、立ち上がろうとするほむら ほむら「っ…!」 ドシャッ ほむら「はぁっ…は…ぁっ…ッ…」 しかしその度に全身の激痛に耐え切れず、力無く地面に突っ伏す ズンッ QB『暁美ほむら…』 QB『幾多の時間軸を渡り歩き…運命を変えようと奮闘した君の旅も…』 QB『ここで終わりだね』 巨体を揺らし、少しづつほむらへ迫るUキラーザウルス QB『残念だったね…』 QB『最後に鹿目まどかに会うことも出来ずに…死ぬんだから』 ズンッ 呪いの呪文のように呟きながら 一歩、また一歩とほむらに迫る ほむら「く…ぅ…ぅぅ…」ググッ 瓦礫の上で腹這いになり 彼女の腕は、何かを掴もうとするかのように空へと伸ばされる ほむら「くっ…く、あぅ……っ!」 ほむら「…ぁ……!」ドシャッ しかし、その腕は虚空を掴み 力無く地面に投げ出された Uキラー「グォァアアア…!!」 巨大な足が、ほむらへ振り下ろされる ほむら「ま……ど…か……」 …………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… まどか「……」 『……』 真っ白な世界 地面も、空も、全てが白 何も無い無の空間 まどか「…」 その空間で力無く、地に四肢を投げ出し だらしなく口を開け、虚ろな瞳で虚空を見上げる鹿目まどか 『……』 その傍らに、寄り添うように座り込む 三つ編みで眼鏡を掛けた少し気弱そうな少女 まどか「……ごめん…ね…」 『……?』 不意に、まどかが少女へ顔を向け 弱々しい声を漏らす まどか「あなたは……今も…」 まどか「苦しんで…るん…だ…よね…」 『……』 消え入りそうなまどかの声を聞いた少女の顔は 悲しく、辛そうな表情をしていた まどか「辛い…よね……苦しいよね…」 まどか「うっ…くっ…」ジワッ 心身両方の痛みに、焦点の合わない瞳から一筋の涙が零れ落ちる まどか「最後まで…何にも出来なくて…みんなに守られてばっかりで…さ……」 まどか「馬鹿…だよ…わたし…」 『……っ!』ギュッ 自身の胸を掴み、悲しい表情のまま、まどかの話を聞き続ける少女 まどか「………でも…ね」 『…?』 少女から視線を離し、再びまどかの瞳は虚空に向けられる まどか「キュウべえと契約した時…聞いたんだ…」 まどか「わたしの願いは…叶えられて……みんなの助けになった…ってさ」 『……』 まどか「わたし……ね」 まどか「キュウべえと契約して…魔法少女になって……こんなことになったのは…ね…」 まどか「罰なんだと…思うんだ」 『……!』 少女の瞳が驚きに見開かれる まどか「この運命は……わたしが魔法少女になったのは…」 まどか「みんなや…ほむらちゃんに迷惑掛けてた…駄目なわたしに……」 まどか「神様が与えた……罰」 『………』 まどか「迷惑ばっかり掛けてきたわたしが…」 まどか「最後に…少しだけみんなの力になって…」 まどか「一人孤独に死んでいく…」 まどか「それがあなたへの…せめてもの罪滅ぼし…」 まどか「でも……その罪滅ぼしも…終わる…」スッ 『…!!』 まどかの右拳が開かれる その手に握られていた物は、真っ黒に染まり、ヒビの入ったソウルジェム 『…まどか……』 スッ まどか「……?」 『罰…なんか……じゃないっ…よ』 ソウルジェムの乗ったまどかの右手に、 震える声で、今にも泣き出しそうな少女が自身の右手が添える まどか「え…?」 驚き、再び少女へ視線を戻すまどか 『私は…あなたに迷惑を掛けられたと思ったことなんて…』 『一度も無いよ…?』 まどか「嘘…」 『嘘じゃない…だって…』 『これは私が……暁美ほむらが自分で決めて…』 『自分自身で選んだ道だもの……』 まどか「…!…自分…で…」 ハヤタに聞かされた言葉が、頭を過ぎる 『…まどか…これを見て…』 シゥゥューン… まどか「うっ……え!?」 頭の中に、流れ込むビジョン そこには今、目の前にいる少女、 銃を構えて使い魔と戦う巴マミの姿 そしてピンクの髪をなびかせ、弓を引き絞る魔法少女 鹿目まどか自身の姿があった まどか「あれは…わたし…?」 『そうだよ…』 『…あなたと私が初めて出会った時間軸…』 まどか「……」 『私はあなたに救われた…』グイ まどかを抱き起こす少女、見つめ合う二人 まどか「…でも…でも……」 まどか「あなたは…わたしなんかと出会わなければ……」 『それは違うよ…』スッ まどか「……ん」 少女が指でまどかの涙を拭う 『あなたが救ってくれたのは…命だけじゃない』 自身の胸に手を当て、真っ直ぐにまどかを見つめる 『救われたのは…この心…』 まどか「……?」 『グズで…臆病で……』 『自分に自信が持てなくて……』 『助けてくれる人もいない私は…独りぼっちだった』 『朝に太陽が昇っても独りぼっちの私には…周りの世界が真っ暗な闇に感じられた…』 『……だけど』 悲しい表情の少女はまどかの顔を見つめ、優しく微笑む 『そんな私が…あなたに出会った』 『あなたと出会って…あなたと過ごせて…独りぼっちじゃ無くなった私は…』 『初めて世界が…明るく輝いて見えた』 『そんなあなただから…私は戦えた…』 『まどか…私に光をくれた…自慢の友達…』シュゥ… 言葉を残し、光の粒子となって消えていく少女 その光は穢れの溜まったまどかのソウルジェムに吸い込まれ、桃色の光を放つ まどか「あ…!ま、待って…!!」 『思い出して……最初の気持ちを…』 まどか「っ……!!」 まどか「ほむらちゃんっっ!!!」 …………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… まどか「……う」ピクッ まどか「…あ…れ…?」 重い瞼を上げ、起き上がるまどか まどか「……夢…だった…の…?」 辺りを見回すまどか そこは白い世界ではなく、 先程まで彷徨い続けていた不気味な赤い空の砂漠だった ゴゴゴゴゴゴ… まどか「…?」 まどか「あ…!!」 まどかの視線の先、赤い空の一角に小さな穴が空いていた まどか「…ほむらちゃん…!?…みんなも…!」 まどか「それにあの怪物は…!!」 穴の向こうには、 Uキラーザウルスに追い詰められるティガ、ダイナ、ガイアの姿 そして触手に打たれる四人の魔法少女が映し出されていた まどか「……」ガクッ 砂漠の大地に膝をつく まどか「ヤプールの…言った通りだ…」 まどか「わたしは…何も…」 まどか「一人じゃ何にも出来ない……」 「君は一人じゃないぞ、まどか」 まどか「!?」 目を見開いて、声の主を探す まどか「あ……みんな…!!」 動くものは何も無いはずの死の空間 赤い空の砂漠の砂を踏みしめ、五人の男達がまどかの元へ ハヤタ「君には聞こえるはずだ」 ダン「勝利を信じて戦う、仲間達の声が」 まどか「……!!」 目を閉じ、集中する …………………………………… …………………………………… ダイナ「デュアァ!!」バシュッ ドガガッ! ほむら「…!!」 QB『む…!』 ビームスライサーを放ち、ほむらへ振り下ろされた足の軌道を変える 杏子「さやか!そっち持て!」ガシッ さやか「ほむら!諦めるのはまだ早いんじゃないの!?」ガシッ ほむら「!…あなた達…!」 杏子とさやかがほむらに肩を貸し、 立ち上がらせて走る マミ「これで少しは…」 ガイア『すまないマミさん…助かったよ…』シュゥウ 倒れ込んだガイアの巨体に手をかざし、 可能な限りの治癒魔法を掛けるマミ QB『馬鹿な…何故まだ立ち上がる…?』ズンッ ググッ ティガ『そんな力で…彼女達の光を消すことは出来はしない…!!』 ティガが立ち上がり、Uキラーザウルスへ向かって突進する …………………………………… …………………………………… まどか「聞こえる…みんなの声が…」 目を開き、声を震わせるまどか ダン「…うむ」 郷「だがこのままでは…いずれ彼らにも限界が訪れるだろう」 ミライ「兄さん達!早く助けに行きましょう!!」 まどか「!?……出来るんですか…そんなこと…?」 ダン「…この異次元空間の一角に俺達のエネルギーをぶつけてゲートをこじ開ける」 郷「俺達もそうやってヤプールの作り出した別の次元から脱出し、ここまで来た」 ミライ「僕達がいた空間には少しだけ歪みがあったからね。少ないエネルギーでもなんとか脱出できたんだ」 ハヤタ「問題はここだな。歪みの無いここから脱出するにはかなりのエネルギーが…」 北斗「……」 口々に話す仲間達に対し、 顎に手を当て、考え込む北斗 ダン「どうした。エース」 北斗「…俺達がいた空間の歪み…あれがあったから少ないエネルギーで脱出できた…」 ハヤタ「?…それがどうかしたのかい?」 北斗「…あまりにも出来過ぎていると思うんです」 ダン「……?」 北斗「まるで俺達を空間の外に誘い出すかのような…」 ハヤタ「あの空間に欠点があったとは考えられないか?」 北斗「いえ…あのヤプールがそんなミスをするとは思えません!」 郷「…」 ハヤタ「…確かにそうかもしれないが…」 ハヤタ「今はこの空間から脱出することが先決だ」 ダン「…だが警戒はしておく。それで構わないな?」 北斗「!…はい!」 ハヤタ「…さて、まどか」 まどか「…」 ハヤタ「我々はこれからこの空間を脱出し、奴と戦うことになるが…」 ハヤタ「君はどうする?」 まどか「…!」 後ろ手に腕を組み、まどかに問い掛ける ハヤタ「以前僕が言ったように…仲間の帰りを信じて待つことも一つの戦いだ」 ハヤタ「君自身が決めることだ。誰も文句は言わないし恨んだりもしない」 まどか「わたしは…」 まどか「…」ピクッ まどか(……?) 視線を自分の右手に落とし、握られた拳を開く まどか「…!」 まどか(夢じゃ…なかったのかな……) まどかの右手の上のソウルジェムの穢れは完全に浄化され 光り輝いていた まどか「……」グッ 『思い出して……最初の気持ちを…』 まどか「………ハヤタさん」 ハヤタ「?」 まどか「もし…わたしの手に入れた魔法少女の力が…」 まどか「みんなを守る為になるのなら……」 まどか「わたしは………」 まどか「戦います」 BACKまどか「…ウルトラマン!」 10 NEXT まどか「…ウルトラマン!」 12
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ほむまどスレ7より 607 名前:1/3[sage] 投稿日:2011/10/09(日) 05 28 53.16 ID sVeA7nry0 「すっかり遅くなっちゃった」 夕飯の材料の買出しに出かけていたまどかだったが、素材の吟味やセール品に目移りし、スーパーを出た頃にはすっかり日が暮れていた (・・・最近マミさんの魔女退治に連れて行ってもらったせいか、なんだか夜の街が怖いなぁ) なるべく人通りの多い明るい道を選びながら家路を急いでいたその時、視界の片隅に艶やかな長い黒髪の少女が通り過ぎるのが目に入った (あれ・・・今のほむらちゃんかな?) 最近やって来た才色兼備の美少女転校生・・・そしてグリーフシード目当ての悪い魔法少女 『あの子には気をつけなさい』そう何度も言い聞かされたはずなのに、まどかにはどうしてもそんな風には思えなかった 思わず見入る凛とした顔立ち、どこか寂しげな横顔に、物憂げな眼差し (どうしてこんなにほむらちゃんの事が気になるんだろう・・・) 自分の感情に整理がつかないまま、気が付けばその姿を追っていた (あれ?見失っちゃった。・・・なんだか如何わしいホテルが沢山並んでるけど・・・ほむらちゃん、こんなところで何を・・・) 繁華街から少し離れたホテル街でほむらを見失い、どうしようかと近くの空き地の前を歩いていると、辺りの景色が白く点滅しながら揺らめき始める (この結界に使い魔は・・・ 薔薇園の魔女ね。そこそこ手強いやつだし、巴さんやまどかが巻き込まれない内に、念の為に倒しておくか・・・) 迫り来る使い魔を小銃で蹴散らしながら結界の奥へ進んだほむらは、大きな赤い扉を蹴破り薔薇園の魔女と対峙する (こいつは手間取ると厄介だから・・・一瞬で終わらせる!) 時間を停止して盾から3本のRPG-7・・・対戦車ロケットを取り出すと、異形の魔女・ゲルトルートに向かって放つ 動き出した時の中で、すさまじい爆音と煙に周囲を覆われる (やった・・・かしら) 爆風に髪をそよがせながら、視界が晴れるのを待っていたほむらの耳に、少女特有の甲高い悲鳴が届く 「きゃぁ!」 (!? この声はまさか・・・) 騒ぎを聞きつけて駆けつけたほむらの目に、綿飴に髭を生やしたような使い魔に絡まれるまどかの姿が飛び込み、すぐさま飛び掛って蹴散らす 「ほむらちゃん!・・・ありがとう」 「・・・鹿目まどか。貴女は一体ここで何をしているの?」 安堵の表情を浮べるまどかを、怪訝な表情で睨みつける 「どうやら巴マミの魔女退治ごっこに付き合ったせいで、何か思い違いしているようね・・・」 「ち、違うの!・・・ほむらちゃんの後姿が見えたから気になって・・・その」 まどかが俯き、気まずい空気が流れかけたその時、さきほど髭の使い魔が居た場所から植物のツタが何本も湧き出し、 二人の少女の身体を絡め取る 「しまった・・・!」 「きゃっ!?」 608 名前:2/3[sage] 投稿日:2011/10/09(日) 05 29 40.07 ID sVeA7nry0 たちまち魔女の居た方向へ引き寄せられると、そのまま壁に思い切り叩きつけられる 「きゃぁぁあ!?」 「くっ!」 打ち付けられる勢いから相当の衝撃を覚悟して目を瞑ったまどかだったが、温かい何かに包まれ襲い来るはずの衝撃は予想より遥かに軽かった (え・・・?) しかし下半身を絡め取ったツタはそのまま離れることなく、続けざまに何度も壁に打ち付けられる そうして5回、6回と壁に叩きつけられてから、自分の額にポタポタと熱い血が滴り落ちてくるのに気が付き、 ようやく置かれている状況を把握したまどか 「ほ、ほむらちゃん!」 一緒に絡め取られたほむらが、内に抱き込むようにまどかを抱えて身代わりになっていた 既に何度も打ち据えられ、額からは血がダラダラと流れおち、衣装からも徐々に赤い血が滲み始めている 「うぅ・・・ひどい。もう私なんかを庇うのはやめて!ほむらちゃん!」 「・・・静かにしてなさい、舌を噛むわよ。それに、この状況じゃ貴女を庇おうが庇うまいが同じだわ」 そうこうしているうちに、一際宙高く引き上げられ、思い切り地面に打ち据えられる 「・・・ぐっ!」 「ほむらちゃん、しっかりして!」 ボロボロと大粒の涙を流すまどかであったが、ほむらに強く抱きかかえられていて、その細い腕の中でどうすることも出来なかった 半身を吹き飛ばされて怒り狂った異形の魔女が、少女二人を散々に打ち据えた後、止めを刺さんと宙を舞って跳びかかる (・・・もうだめ!) その巨体が目の前に迫り、押し潰されそうになって思わず目を閉じるまどかであったが (しめた、束縛が解けた!) 次の瞬間激しい爆音が鳴り響き、恐る恐るまどかが目を開けた時には、ほむらに抱きかかえられ 周囲の景色も元のホテル街の空き地に戻ろうとしていた (え?え?・・・助かったの?) ほむらは目を白黒させているまどかをゆっくりと下ろすと、空き地の真ん中で魔女が落としたグリーフシードを拾いながら冷たく言い放つ 「命拾いしたわね・・・これに懲りたらこれ以上首を突っ込まないことね。さもないと・・・死ぬわよ」 「ま、待ってほむらちゃん!」 何が起こったのか理解できないまでも、自分が助けられたことだけは察して声を上げるまどか その時、 「まどかー!」 「鹿目さん、大丈夫!?」 さやかと魔法少女姿のマミが血相を変えながら現れ、二人を引き離すように間に割り込む 「さやかちゃん、マミさん!」 「無事でよかったわ、鹿目さん。それに・・・暁美ほむらさん」 609 名前:3/3[sage] 投稿日:2011/10/09(日) 05 31 13.03 ID sVeA7nry0 立ち去ろうと背を向けるほむらの姿を、頭からつま先まで見やると、不敵な笑みを浮べるマミ 「あらあら、あの程度の魔女に随分苦戦したようね、暁美さん?」 「・・・・・・」 「ま、まどか?アンタ怪我してるじゃない!」 さやかに言われ、初めてその事に気が付き、軽く膝をはたくまどか わずかに擦り剥き、服も多少砂埃にまみれていた 「あ、本当だ。・・・でも、これくらい全然大したことないよ」 「お前、まさかまどかに何かしたんじゃないでしょうね!」 怒気を放ってほむらを睨みつけるさやかの反応に、場の空気が一気に緊張する 「ち、違うよさやかちゃん!ほむらちゃんは・・・」 「・・・遊び半分で魔女退治に首を突っ込んだ罰よ」 「暁美さん、貴女・・・魔法少女の風上にも置けないわね」 「マミさん違うの!ほむらちゃんは・・・」 「鹿目さんは下がってて」 「・・・だったらどうするつもり?」 「そうね・・・手負いのところを悪いけれど、お仕置きさせてもらうわ!」 マミが右手をかざすとたちまち何十ものリボンが現れ、四方からほむらの華奢な身体を締め上げようと襲い掛かる しかし・・・ 「えっ・・・!?」 次の瞬間、ほむらの姿が忽然と消え、放たれたリボンは虚しく空を切る 目の前で起こった事が理解できず、呆然と立ち尽くすマミたち三人 「・・・一般人を巻き込んで戦いを仕掛けるなんて、とんだ正義の味方も居たものね。もっと自分がしている事をよく考えなさい、巴マミ」 「なっ!?」 声のする方向に振り向くと、空き地の入り口から立ち去ろうとするほむらの後姿が見える 「ま、待ちなさい!」 「この帽子、返しておくわ」 そう言って去っていくほむらが投げてよこしたのは、マミが被っていたはずの羽帽子だった (そんな・・・いつの間に) 「あいつ・・・くー!やっぱり感じ悪いヤツ!」 その後姿に悪態をつくさやかとは対照的に、残る二人の気分は重かった (あの子、あんな身体でどうやって・・・底知れないわね) (ほむらちゃん、どうして・・・どうしてあんなになってまで私を庇ってくれたのに、マミさんを挑発するようなことを言うの?) 魔女に襲われ生命の危機を体験したはずのまどかだったが、その心に残るのは何故かほむらの寂しげな後姿と抱えられた肌の温もりだった あ、あれ?クールでツンな本編ほむと弱気まどっちのラブを書くつもりが・・・ なんとなく2話見返してたら、このゲルトルートってほむほむには相性悪いんじゃって想像したらこんな話を書いてしまった・・・スマソ 642 名前:1/4[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 18 06 26.54 ID y4OyaCRC0 607 の続き (ふぅ・・・随分やられたものね。背骨や腕にひび、肋骨も何本か折れてるかもね・・・) まどかやマミの前で無様な姿は見せられないと、痛覚を遮断して平然と振舞っていたほむらであったが、やはりその傷は重かった (ソウルジェムは浄化したし、数日もすれば治るはずだけど・・・やはり他の子のようにはいかないわね) 壁に叩きつけられた時に刺さったのであろう、肩口のコンクリートの小さな欠片を抜きながら 多少の傷も物ともせずに戦い、けろりとしていた他の時間軸の美樹さやかや佐倉杏子の顔を思い浮かべる そして、ついさきほどの巴マミと美樹さやかのこちらを見る目・・・ 『遊び半分で魔女退治に首を突っ込んだ罰よ』 そう言ってまどかを傷つけた事を否定しなかったほむらに向けられた眼は、まさに敵に向けられるそれだった (・・・今まで何度も彼女たちを見捨ててきた報いね) 人通りのまばらな住宅街の路地の壁に、崩れ落ちるようにもたれかかったほむらを襲ったのは、 遮断したはずの身体の痛みではなく、胸が裂かれるような寂しさと悲しみであった (どうしてみんな仲良く出来ないんだろう・・・) 買い物袋を抱えたまま、トボトボと家路につくまどか 『やはりあの子は危険よ。関わりあってはいけないわ』 『そうよまどか。アイツがまどかを助けただなんて、絶対何か企んでるに決まってる!』 そのまま魔女探しのパトロールを続けるというマミとさやかにいくら訴えかけても、思ったような同意は得られなかった (ほむらちゃん、どうしてあんなこと言うんだろう・・・ほむらちゃんさえもうちょっと友好的に接してくれれば、きっとみんなと仲良くなれるのに) 大きくため息をついたまどかだったが、自分の制服の上着にわずかに赤い血がついていることに気がつく 明らかに自分のものではない血。そっけないことを言いながらも、決して離そうとせず、ぼろぼろになってもまどかを庇い続けた魔法少女 (ほむらちゃん・・・例えほむらちゃんの気まぐれでも、さっき助けてもらったことは絶対忘れないから・・・) まるでその感触をなぞるように、自分の身体を愛しげに抱きしめるまどか そして再びトボトボと歩き始めたその時、地面にほんのわずかずつだが、点々と続く血の後を見つけてしまう (え・・・?これってまさか・・・) 服に赤い血を滲ませながらも、何事もなく平然と振舞うほむらの様子を思い出す それどころか、マミの攻撃を一瞬でかわして翻弄してさえいた ただそれが、弱みを見せないための虚勢だったり・・・もっと単純に、庇ったまどかに負い目を感じさせない為の演技だとしたら・・・ そう考え出すと、顔が蒼白になり居てもたってもいられなくなったまどかは、帰路から逸れた路地に向かってわずかに続く血の跡を追って駆け出した 643 名前:2/4[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 18 07 09.53 ID y4OyaCRC0 「ほむらちゃん!?しっかりして!」 住宅街の路地の壁にもたれ掛かって座り込むほむらを見つけたまどかは、血相をかえて駆け寄る 「え・・・まどか?」 どこか呆けた様子で顔を上げたほむらの表情は、まどかには一瞬泣いている子供のように見えた気がした 「大丈夫ほむらちゃん?やっぱり無理してたんだね・・・あんなにひどい傷だったんだもん。・・・気づいて上げられなくてごめんね」 「・・・貴女はあんなことがあったのに、まだ私に関わろうとするのね」 「何言ってるの?ほむらちゃんは私の命の恩人なんだもん。立てる?今すぐ救急車呼ぶね」 「・・・余計な事をしないで。傷ならもう塞がってるわ。貴女を助けたのはいざという時に巴マミに対する交渉材料になるからよ。変な勘違いをするのはやめなさい」 ゆっくりと身を起こすと、まどかの手を払い言い放つほむら その言葉は予想してはいたはずなのに、心のどこかで抱いていたまどかの淡い期待を打ち砕いた (そう・・・だよね。そうじゃないと、私なんかをあんなになってまで助けてくれるはず・・・ないよね。でも、それでも・・・っ) 「それでもほむらちゃんが私を助けてくれたことには変わりないもん!それじゃあせめて肩を貸すね。・・・本当は歩くのも辛いんでしょ?」 わずかにたじろいだまどかだったが、意思を決めると躊躇いもなくほむらの肩に腕を回した 「大丈夫だと言っているでしょう・・・」 魔法少女にとってこれくらいは怪我のうちに入らない・・・そう続けようとして、自分たちのやり取りが衆目の目を集め、 通りで何人か足を止めてこちらを見ていることに気がつき、大きなため息をつくほむら 「とんだお節介ね・・・良いわ、あっちよ」 (ここが・・・ほむらちゃんのおうち・・・) ほむらに肩を貸したままマンションの扉をくぐったまどかは、薄暗くて生活感のまるで感じられないその部屋に、 部屋主の人となりが出ている気がして、なんとなく不安になった 「一応礼は言っておくわ。・・・さぁ、早く帰りなさい。貴女も買い物途中でしょう?」 「だめだよ、そんなふらふらなほむらちゃんを置いていけないよ」 「・・・本当に、貴女は強情ね」 (それはほむらちゃんの方じゃないかな・・・) 苦笑を浮べながら後に続いていると、黒い子猫がどこからともなく現れ、ほむらの足元にまとわりつく 「可愛い猫さんだね。ほむらちゃん、ペットなんて飼ってたんだ。なんか意外だな」 「・・・別に飼ってるわけじゃないわ。きまぐれでエサをやったら居着いたのよ。・・・私が戻ったらさっそくエサの催促ってわけ?エイミー」 そう言って小さな子猫を抱き上げるほむらの目は、口ぶりとは裏腹にどこか優しげだった 「ほむらちゃん?その子にご飯なら私がやるから、ほむらちゃんは早く横になって」 リビングに進路を変え、更にキッチンへ向かおうとしていたほむらを制止するまどか 「それじゃあお願いするわ。冷蔵庫の横に缶詰が置いてあるから。小皿にわけてあげて」 「うん、おいでエイミー。きゃっ、もぉくすぐったいってば」 受け取った子猫に腕を舐められながら、楽しそうにキッチンへ向かうまどかをどこか懐かしげに見送るほむらであった 644 名前:3/4[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 18 07 57.13 ID y4OyaCRC0 「ほむらちゃん、失礼するね」 エイミーにエサを与えた後、寝室らしき部屋に入ったまどかの目に飛び込んだのは、着替え途中で白いショーツ一枚のほむらの姿だった 咄嗟に頬を染めて目を背けそうになるが、床に脱ぎ捨てられた赤茶色に染まったシャツと、その華奢で白い背中に広がる血の跡が目に留まり、 思わず声を上げる 「ひどいっ・・・!やっぱりほむらちゃん、すごい怪我だったんだね・・・」 「よく見なさい。もう血は止まっているわ。それに、魔女退治なんてやってればこんなものは日常茶飯事よ」 「でも!私を庇ったりしなかったら・・・」 「貴女が責任を感じる必要はないと、何度言えばわかるのかしら?・・・そうね、だったら良い事を教えてあげる」 淡い紫に輝くソウルジェムを取り出し、かかげるほむら 「私の本体はこっち。そして今、貴女が私だと思って話しかけているこの身体は、ソウルジェムに操作されているただの抜け殻よ」 「え?・・・な、何言ってるのほむらちゃん」 「魔法少女はね、契約と同時に魂を抜き取られて、この宝石に姿を変えられるの。そしてこれさえ無事なら、肉体なんていくら傷つこうと勝手に治るただの道具よ」 「・・・そんな、嘘でしょ?だってそんなこと、マミさんもキュゥべえも一言も・・・」 「でしょうね。あの生き物は自分に都合の悪い事は話そうとしないし、この事を知っている魔法少女は他に居ないかもしれない」 「・・・・・・」 「・・・まぁそうよね。こんなこと、実際に証明されないと信じられるわけないわよね」 呆然と立ち尽くすまどかを尻目に、スタスタと歩いて勉強机の引き出しから大きな刃渡りのサバイバルナイフを取り出すと、 厚いレザーのカバーから引き抜き、止める間もなく左手首を一閃する 「ほむらちゃん!?・・・なんてことを・・・いやぁあああ!」 「落ち着きなさい。言ったでしょう?この身体はただの抜け殻で、痛覚を遮断すれば痛くも痒くもないし、たとえ血が全て流れ出ても死ぬことはないわ」 表情一つ変えることなく、理科の実験でも行うように淡々と説明するほむら 派手に血飛沫を上げていた手首の出血も、徐々に勢いが弱まり、30秒もすると刀傷を残して止まってしまった 「ほら、もう血がとまったわ。これが貴女の憧れていた魔法少女の正体。もう人間ですらない、戦うための化け物よ」 「こんなの・・・ひどい、ひどすぎるよ・・・」 ポロポロと大粒の涙を流すまどかを見ながら、ナイフの血を拭って鞘に戻し、どこか自嘲気味に話すほむら 「これでわかったでしょう?こんな化け物がいくら傷ついたところで、貴女が気にする必要なんてないし、もうこれ以上関わりあうのはやめなさい」 「・・・やめてよ!自分のこと、そんな風に言うのはもうやめて!」 「・・・まどか?」 溢れ出る涙を拭いもせず、ほむらに抱きつくまどか 「ほむらちゃん、こんなにも温かいもん!・・・私を助けてくれたのがたとえ計算でも、あんなに必死に庇ってくれたもん!そのほむらちゃんが自分のことそんな風に言うなんて、我慢できないよ!」 「・・・まどか」 「みゃ~」 いつの間にか音もなく現れた黒猫も、ほむらの足に身を擦り寄せて鳴き声を上げる 「ほら、エイミーも心配してるよ。こんなにこの子に懐かれる優しいほむらちゃんが、人間じゃないはずがないよ」 「・・・この子は単に遊んで欲しいだけよ」 一人と一匹にべったり身を寄せられ、すっかり毒気の抜かれたほむらは、大きなため息をついてベッドに腰を下ろした 「お湯で濡らしたタオル持って来るから、待っててね」 パタパタと遠ざかっていく足音を聞きながらごろりと横になると、緊張がほぐれたせいか疲れがどっと押し寄せ、襲い来る睡魔に抗う事は出来なかった 645 名前:4/4[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 18 09 01.19 ID y4OyaCRC0 (う・・・まどか・・・) 軽くうなされながら、胸と腹部に圧迫感を感じて目を覚ますほむら 首元までかけられた布団の上には、またしても一人と一匹が、今度は仲良く肩を上下させながら気持ち良さそうに眠っていた (寝苦しい筈ね・・・本当にこの子たちは、少し優しくされただけで誰にでも懐くんだから・・・) やれやれといった表情を浮べるほむらだったが、寝直そうにも頭を乗せて眠るまどかとエイミーが重苦しく、 かと言って払いのけて起こす気にもなれず、結局朝までそのままの体勢で我慢し続けるのであった 思いがけず好評だったから続きを書いたんだけど、まだイチャラブさせられませんでした・・・サーセン もしかしたら後一回くらい続くかも? 695 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/11(火) 02 07 35.06 ID 81qfLeFL0 607の『すっかり遅くなっちゃった』SSのイラストを描いてみました。 ほむほむがボロボロになりながらも、まどかを守って、魔女を倒し お姫様抱っこしてるイメージ・・・。 即席で描いたので・・・色々とすいません><
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まどか / MADOKA 【まどか】 ポップンミュージック ラピストリアで初登場したキャラクター。 まどか / MADOKA 誕生日 担当曲 ポップンラピス アクション(pmラピス) キャラクターポップ 台詞 ネット対戦 関連キャラ、用語リンク 出身地 趣味など すきなもの きらいなもの 誕生日 ポストロマンティックDAY 内部では12月14日に設定されている。 担当曲 [アマイヒミツ] ポップンラピス アクション(pmラピス) NEUTRAL GOOD GREAT FEVER MISS JAM DANCE 【横切り型+障害物型】彼女の美貌・仕草に男子生徒が釘付けになっており、さらに周囲にハートエフェクトが下から上に発生。まどか自体はレーン右側から左側へ動いて、左に来たらフェードアウトして、再び右から現れる。ハートのエフェクトの影響で、ラブリー(オジャマ)と合わせると一見混乱しがちだが、流れる方向が違うので見切ることは可能。下側の隠れる範囲が判定ラインに近いので、SUDDENガン下げは有効ではない。 WIN FEVER WIN LOSE キャラクターポップ 【形状違い】 上段が宝石の形(キャラクターに対応した形状・色の宝石)。 ラピストリアの新規キャラクターの共通の仕様。 台詞 ネット対戦 攻撃 ダメージ GOOD BAD WIN LOSE 関連キャラ、用語リンク 先生関連 ミセス・ウィルソン DTO /[[]] このキャラクターが描かれているレアカード 【~女の子のプール事情~ typeA】 【神部屋・mishmash! -beside A-】 【おつかれ桐生くん】 【Harmoniaでポップンバトル!~1st round~】 キャラクター一覧/ポップンミュージック ラピストリア
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52. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 20 39.48 ID C0h7i7jgP まどか「どうやら今回も進行役交代制らしいね、さやかすちゃん!」 さやか「よーし、それじゃあ次のお題を決め……って、ちょっと待った、おい名前!」 まどか「てぃひひ、次のお題は 56だよ!」 さやかす「どういうことなの……」 56. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 21 54.99 ID LhsyeY4N0 まどかのぱんつ… 59. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 29 10.04 ID C0h7i7jgP ほむら「次のお題は『まどかのぱんつ…』よ」 ほむら「投票は20分間。それでは始め」 60. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 32 31.10 ID SjevxTlg0 ほむら「私のエントロピーを凌駕しようとしただけよ」ファサ 61. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 33 00.50 ID Rn7pA1PL0 まどか「保健室の替えの下着、みんな私のに似てるなぁ…」 62. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 33 33.10 ID e5CYBTWjO ほむら「そのまま、焼く、煮る…調理法は全部で999あるわ。」 63. 榊鳥 ◆SSkkOxOZ3M 2011/06/18(土) 13 33 49.19 ID AHcSzmDL0 ほむら「まどかのぱんつ…」 ほむら「拾ってしまったわ」 悪魔ほむ「へっへっへっ、気づきはしないわ、持ち帰ってしまいなさい」 天使ほむ「だめよ私、ちゃんとまどかに届けなきゃ」 ほむら「………!」ゴクリ ピンポーン まどか「はーい?」ガチャ ほむら「あの…これが風で飛ばされてて…」 まどか「わっ、わたしのぱんつ…!」 まどか「ありがとーほむらちゃん!」パアァ まどか「…なんで泣いてるの?」 まどか「なんだか涙が赤いよほむらちゃん…」 ほむら「モウナニモコワクナイ…」ガシャアア ガクッ まどか「ほむらちゃあぁぁぁん!!?」 64. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 34 29.28 ID rIMTVzB90 ほむら「まどかのぱんつ……」スリスリ ほむら「はぁ……いい香り」クンカクンカ ほむら「ああ、まどか……まどかぁ……///」ハムハムハム さやか「あーっ!それあたしのパンツじゃん!アンタ何やってんのよ!」 ほむら「」 さやか「返しなさいよ!」グイ ほむら「」 さやか「返せって……!」グイグイ ほむら「」 さやか「こら、いい加減……に……?」 ほむら「」 さやか「し、死んでる……」 65. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 35 25.39 ID ZWMN+j1f0 たっくん「ぱんちゅ!ぱんちゅ〜!!」 知久「こらタツヤ、やめなさい」 たっくん「あ〜い…」 知久「これは…まどかのぱんつ…か…」 知久「…」ジー 知久「いつか、『パパの洗濯物と一緒に洗わないで』とか言われるのかなぁ…」バサ ピッ ピッ ピッ ジャバジャバジャバ ガーガーガー 知久「これでよし…っと」 知久「えーと次は、掃除して洗濯物干して〜」タッタッタッ 66. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 36 00.16 ID YSVrBESS0 ほむら「何事もやってみなければどんな結果が起こるかは分からない」 まどか「うん……」 ほむら「諦めや思い込みは視野を狭める」 まどか「そうだね……」 ほむら「ワルプルギスの夜は、万策を尽くさなければ勝てない相手よ」 まどか「……」 ほむら「だから私は、僅かかもしれないけれど、未知の可能性にかけてみたくて……!」 まどか「そうなんだ……」 ほむら「ええ、そうなのよ」 まどか「……で、わたしのパンツを盗んだ言い訳はそれで終わり?」 ほむら「すみませんでしたああああ!!」 67. [―{}@{}@{}-] 東真一郎 ◆ELTiIq166E 2011/06/18(土) 13 38 21.60 ID X+gLXlgMP BE 866627093-2BP(3000) sssp //img.2ch.net/ico/2nida.gif 杏子「なぜかはわからないけど、まどかがぱんつをくれた」 ほむら「なぜ私はくれないのに杏子にはくれるの?」 まどか「杏子ちゃんは貧乏だから」 68. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 46 09.98 ID TtcsxNIU0 「千円!」 「2千円!」 「5千円!!」 「8千円!」 「くそっ1万円!」 「2万だ!!!」 ほむら「53万」 ざわ…ざわ…… 69. 忍法帖【Lv=9,xxxP】 2011/06/18(土) 13 48 59.58 ID f7F3o7Yl0 QB「暁美ほむら、僕は君が契約したときの願いを知らないけれど…憶測はできる」 ほむら「…そう。で?」 QB「君の願いは恐らくこうだろう。『まどかのパンティーおくれーっ!』」 ほむら「」ターン QB「」 70. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 50 48.12 ID C0h7i7jgP ほむら「ここで締め切りよ」 ほむら「それでは、14 05までに投票をよろしく。時間厳守よ」 まどか(ほむらちゃん、お題のわりにさっきから冷静だなあ……もうパンツに興味無くなっちゃったのかな?) ほむら(やっぱりまどパンを履くと落ち着くわね) 71. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 51 42.15 ID e5CYBTWjO 65 で 72. [―{}@{}@{}-] 東真一郎 ◆ELTiIq166E 2011/06/18(土) 13 52 00.08 ID X+gLXlgMP BE 449363227-2BP(3000) sssp //img.2ch.net/ico/2nida.gif 65 に一票 これは新しい 73. 榊鳥 ◆SSkkOxOZ3M 2011/06/18(土) 13 52 05.92 ID AHcSzmDL0 64 何故殺した 74. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 52 38.88 ID pc5WOf7i0 まどか「わたしはふんどし派だよ!」 ほむら「だがそれがいい」 75. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 53 25.35 ID rIMTVzB90 66 わろた 76. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 53 49.50 ID icJYDS7a0 64 クソワロタ( ・´ー・`) 77. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 56 22.97 ID GYnSiB0Y0 64 に一票w 78. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 56 30.80 ID W6PDkYGg0 66 安定のほむほむ 79. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 13 56 57.01 ID Pe1ZE5Zv0 68 わろた 80. 忍法帖【Lv=9,xxxP】 2011/06/18(土) 13 59 28.21 ID f7F3o7Yl0 64 死ぬほど嫌か… 81. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 14 01 25.32 ID ZWMN+j1f0 60 がド直球で好き 82. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 14 06 30.88 ID C0h7i7jgP 【お題:まどかのぱんつ…】 64 4票 「何故殺した」 「クソワロタ( ・´ー・`)」 「死ぬほど嫌か…」 65 2票 「これは新しい」 66 2票 「わろた」 「安定のほむほむ」 60 1票 「ド直球で好き」 68 1票 「わろた」 まどか「優勝は 64 だね!」 ほむら「まさか……今私が履いているコレも?」ピラッ さやかす「あ、それ私のだ!……なーんて、冗d」 ほむら「もう死ぬしかないじゃない!」ドカーン さやかす「てんこうせーい!!」 まどか「ああ、私のパンツが……」 マミ「次の進行は 64 にお願いするわ」 マミ「ところで私の名前が今のところほとんど出てない気がするのだけれど……ううん、気のせいよね?」 名前 コメント
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ほむまどスレ7より 785 名前:1/3[sage] 投稿日:2011/10/13(木) 13 31 37.45 ID xpg9RnWZ0 642 の続き (結局、朝食までご馳走になってしまった・・・) 朝一番にまどかを自宅まで送り届け、両親に突然の無断外泊を咎められようとしていたのを見ておれず、思わず助け舟を出してしまったほむら すると思惑とは遠く外れ、すっかり鹿目夫妻に気に入られてしまい、娘と仲良くしてやって欲しいと打ち解けられてしまった 「わざわざ送ってくれた上に、助けてくれてありがとうね。うちのママ、怒ると怖いから・・・ほむらちゃんが助けてくれなかったら、無断外泊なんてしたんだもん。二人になったタイミングで、きっと引っ叩かれてたよ」 「そう・・・でもそれは貴女を心配しての事よ。あまりご両親に心配をかけるような真似をしてはいけないわ」 「うん、ありがとうほむらちゃん」 「・・・私はただ、話せるだけの事実を説明しただけ。感謝される謂れはない」 そんないつものそっけない態度に、穏やかな笑みを返すまどか 「・・・うん、やっぱりほむらちゃんはやさしいね」 「勘違いよ・・・本当にそう思うなら、貴女はお人良しすぎる」 (これではもう、まどかと距離を置くのは難しいかもしれない・・・貴女は誰にでも優しすぎる・・・) 「・・・えへへ。あのねほむらちゃん。もし良かったらなんだけど、時々でもこうやって、ほむらちゃんと一緒に登校したり、お家に帰ったり出来たら嬉しいなって・・・」 「一緒に登下校するには、少し遠回りになりすぎるわ・・・」 俯き、数歩先を歩きながら返される返事に、わずかに残念そうに微笑むまどか 「そっか・・・でも、私とほむらちゃんはもう友達だよね?」 「・・・・・・」 ほむらの脳裏につい先ほどの鹿目夫妻と、目の前の少女の悲しむ顔が浮かび、その問いを否定する事が出来なかった 「おはようさやかちゃん、仁美ちゃん」 ほむらと連れ添って歩きながら、いつもの合流地点で待っていた親友二人に手を振るまどか 「まどかおはよう!・・・って、なんでアンタが一緒に居るのよ、転校生!」 「おはようございます、まどかさん。それに暁美さんも」 予想通りのさやかの反応に、苦笑しながらたしなめるまどか 「さやかちゃん!ほむらちゃんにそんな意地悪なこと言わないで。ほむらちゃんは昨日私を色々助けてくれたんだから。仁美ちゃんも、これからはほむらちゃんと仲良くしてあげて欲しいなって」 「・・・・・・」 「あらあら、そうなんですの?麗しの転校生の暁美さんと、まさかの急接近ですのね~!」 「あはは・・・まぁそうなるのかな?ほむらちゃん、ちょっと感情を表に出さないところがあって、とっつきにくいかもしれないけど。すごい優しい良い子なんだよ」 「無愛想ってレベルじゃないでしょ!?どんだけ好意的なのよアンタ!」 そんな三人のやり取りを省みることなく、マイペースに学校へと歩いていくほむら 「ちょっと色々やることがあって・・・先に行くわ。また学校で」 「え・・・うん、またねほむらちゃん」 「・・・あらあら。相変わらずそっけないお方ですわね」 「やっぱアイツ嫌なやつだわ」 「まぁまぁさやかさん。何を怒ってらっしゃるのかは存じませんが、まどかさんの仰る事にも少しは耳を傾けてください。私も暁美さんがそこまで悪い方とは思えませんもの」 「うんうん、ありがとう仁美ちゃん」 「アタシには嫌味で自分勝手なやつにしか見えないけどね」 786 名前:2/3[sage] 投稿日:2011/10/13(木) 13 36 32.85 ID xpg9RnWZ0 「ほむらちゃんに大事なお話があるの」 その日一日、事ある毎に話しかけてくるまどかの誘いを袖にしつ続けたほむらであったが、放課後の誘いだけは断る事が出来なかった 夕日に赤く染めあげられた、二人だけの静かな教室。日の光を背負った艶やかな黒髪の少女が、とけて消えてしまいそうなほど儚げで美しいと感じたまどかは、 これが告白だったらロマンチックなのにな・・・なんて考えが一瞬頭をよぎりながら、話を切り出した 「わざわざ待っててもらってごめんね。あのね、ほむらちゃん」 「用件は何かしら。なるべく手短にお願いするわ」 席二つ挟んで、腰を持たれかけさせていたほむらに詰め寄るまどか 「さやかちゃんとマミさん・・・今日もこの後、魔女退治に出かけるみたいなの」 「そう・・・それで?やっぱり貴女も着いて行くつもり?」 「うん、ほむらちゃんが心配してくれてるのはわかるけど・・・さやかちゃんを放っては置けないし、マミさんだってみんなが知らないところで 一人であんな怖い目にあいながら魔女と戦ってくれてるのを知っちゃったら、見て見ぬ振りなんて出来ないよ」 「昨日あんな目にあったばかりなのに、貴女はもう忘れてしまったのね・・・」 「ううん、魔女退治が命がけなんだってことも、ほむらちゃんが助けてくれなかったら死んじゃってたこともわかってるよ。・・・だからね、ほむらちゃんにお願いがあるの」 話すうちに感情が高ぶったまどかは、ほむらの左手を両手で包み込むように握り締めると、その目を見つめて必死に懇願する 「マミさんやさやかちゃんと喧嘩しないで、もっと仲良くして欲しいの。魔女をやっつける時も、みんなで協力して戦えばずっと安全なはずだよね? ・・・それにね、私、ほむらちゃんがマミさんやさやかちゃんと険悪にしてるの、もう見てられないの!」 「・・・」 「お願い!マミさんとさやかちゃんにはもう一度私から話してみるから・・・ほむらちゃんがどう思ってようと、もう私にとってほむらちゃんは命の恩人で大切なお友達なの! ・・・それに、同じ魔法少女なのに、ほむらちゃんは悪い人じゃないのに、マミさんと喧嘩してるなんて、そんなの絶対おかしいよ!」 わずかに涙を滲ませるまどかの真剣な眼差しから目を逸らし、俯いて握られた手を優しく払うと、鞄を手にして後ろのドアへ向かって歩き出すほむら 「・・・用件はそれだけ?私の答えは変わらない・・・。もう日が暮れる、気をつけて帰りなさい」 「ほむらちゃん!・・・私、ほむらちゃんの事、信じてるから!」 (ほむらちゃん、やっぱり来てくれないのかな・・・) 夕暮れの教室でのやり取りがあった次の日、目に染み入るような鮮やかな夕暮れの中、 使い魔の気配を辿った三人は、郊外の廃ビルを訪れていた 「二人とも、ガラスの破片が落ちてるから、足元気をつけて」 「ありがとうございます、マミさん」 「薄暗くて如何にもなんか出そうですよね、ここ・・・」 狭い通路を抜け広間に出ようとしたその時、特徴的な落ち着いた凛とした声と共に、死角になっていた物陰から魔法少女姿のほむらが現れる 「どうやら先日の帽子の意味は理解してもらえなかったみたいね、巴マミ」 787 名前:3/3[sage] 投稿日:2011/10/13(木) 13 37 46.57 ID xpg9RnWZ0 「ほむらちゃん!」 「・・・暁美さん」 「アンタ、何しに来たのさ!」 一気に緊迫する空気の中、悲痛な表情を浮かべ、ほむらを庇うように割って入るまどか 「ほむらちゃんも魔女退治を手伝いに来てくれたんだよね?だからさやかちゃん、そんな風に言うのはやめて?マミさんも、ほむらちゃんの事を信じてあげてください」 「それは彼女の出方次第だけれど・・・」 「私は警告に来たの。・・・巴マミ、魔女退治に一般人の二人を巻き込むのはやめなさい」 「彼女たちはキュゥべぇに選ばれたのよ?もう無関係じゃないし、この仕事について色々知る必要がある。・・・鹿目さんの話を聞いた限りじゃ、貴女が彼女を心配しているのはわかるけど、彼女にだって選ぶ権利があるわ」 マミの返答にわずかに俯いて奥歯を噛むと、表情を殺して言い放つほむら 「いいえ、貴女はやっぱりわかっていない。貴女が守りきれないほど強力な魔女が現れたら、まだ契約してもいない二人を危険に晒すことになる。・・・そうね、わかりやすいよう言い方を変えるわ。・・・今ここで私が貴女を襲えば・・・三人とも死ぬことになる」 「ほむらちゃん!?」 「お前!やっぱり・・・」 「鹿目さんと美紀さんは下がってて。これは魔法少女同士の問題だもの。・・・暁美さん、やはり貴女とは白黒はっきりつけるしかないようね」 マミはわずかに周囲の地形を見回すと、まどかとさやかを背に庇って下がらせ、広間の入り口付近に立つほむらとは対照的に、狭い通路に陣取った 「ほむらちゃん!・・・どうして、どうしてわかってくれないの?もうこんなの見てられないよ・・・」 事を構えるマミとほむらを見守りながら、悲嘆にくれたまどかは膝をついてぼろぼろと大粒の涙をこぼす 「大丈夫よ鹿目さん。彼女だって本気で私たちに危害を加えるつもりで言ってるわけじゃないし、私だって可愛い未来の後輩の目の前で、その命の恩人に乱暴するなんて、悪者にはなりたくないもの。そうよね、暁美さん?」 「・・・そうね、別に私は貴女たちに危害を加えるつもりはない」 「だったらどうして・・・」 「転校生。アンタがどういうつもりでも、まどかを泣かせるなら私はアンタを許さない」 俯いて膝をつくまどかの肩に手をかけ、魔法少女同士の緊迫した空気にも気圧されることなく、ほむらを見つめて言い放つさやか 「貴女の言っていることにも一理あるわ・・・それに、確かに先日は後れを取った・・・。でもね、私は自分のしていることが間違っているだなんて思わない」 「・・・そう。残念ね。貴女とは戦いたくないのだけれど」 軽く後ろ髪を右手で払うと、事も無げに言い放つほむら 「ほむらちゃん!・・・お願い、やめて二人とも・・・お願いだから・・・」 (鹿目さんにあんなふうに庇われちゃ・・・ね。それにこの子からも、まるで殺気を感じないわ・・・) 「だったらこうしましょう暁美さん。私のリボンが貴女を縛るのが先か、貴女が私の身につけている物を奪い取るのが先か、勝負よ」 「かまわないけれど・・・今ここでやるの?」 「ええそうよ。それとも、もっと広い場所じゃないと都合が悪いかしら?」 「・・・いいえ、ここでかまわないわ」 「そう。じゃあ美樹さんに開始の合図をお願いするわね」 マミは懐から銀貨を取り出すと、軽やかにさやかに向かって放り投げた To Be Continued ほむまど成分少ない上に、ダラダラ続けて申し訳ないっす・・・ 809 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 02 53 31.96 ID Ri4t70Ig0 785 「・・・えへへ。あのねほむらちゃん。もし良かったらなんだけど、時々でもこうやって、ほむらちゃんと一緒に登校したり、お家に帰ったり出来たら嬉しいなって・・・」 「一緒に登下校するには、少し遠回りになりすぎるわ・・・」 この部分のイラストです。